ATC Japan 2023

2023年8月24日(木)-25日(金)
虎ノ門ヒルズフォーラム

DX Empower フリクションレスAIの未来を創る

ATC(=アルテア テクノロジー カンファレンス)は、業界を越えたお客様が一堂に会し、シミュレーション、HPC、AIに関する最新ソフトウェアテクノロジーの発表を通じて、これからの計算科学と意思決定を議論するテクノロジーイベントです。

デジタル化がもたらす恩恵は計り知れません。今年のATCでは、日本を代表するDXを進める企業の方々にご登壇いただき、組織全体または社会全体におけるDX事例をお話しいただきます。さまざまなフリクション(摩擦)を乗り越え、データとAIがもたらす変革をともに実践しましょう。

20年以上続くATCで最も注目されているプログラムは、製品ユーザー様の発表です。今年も様々な業界のお客様に貴重な導入事例を発表いただきます。会場では多数の企業展示や、AIコンテストも企画されています。2日間にわたるATCは、業界トレンドの把握、知識の共有、ネットワーキングの絶好の機会です。皆様のご参加をお待ちしています。

ATC概要

ATC Japan 2023

日時:2023年8月24日(木)-25日(金)
Day1(基調講演、パネルディスカッション)13:00-17:30
Day2(ユーザー講演、AIコンテスト)10:00-17:00
会場:虎ノ門ヒルズフォーラム
主催:アルテアエンジニアリング株式会社
参加方法:事前登録制(無料)

※事前登録の無い方は入場いただけません
※オンライン配信はありません

Altair RapidMiner AIコンテスト

RapidMinerで機械学習モデルを作成し、その分類精度(正答率)で順位を競うコンテストをATC2日目に開催します!未経験の方も、ゲーム感覚でお楽しみいただける内容です。ATCとは別途お申し込みが必要です。

詳細はこちら

登壇者

今井 康之氏
今井 康之氏 ソフトバンク株式会社 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO
横井 伸好氏
横井 伸好氏 日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 インダストリアル&製造事業本部長
右田 啓哉氏
右田 啓哉氏 旭化成株式会社 デジタル共創本部インフォマティクス推進センター リードエキスパート(高度専門職)
松永 稔雄氏
松永 稔雄氏 株式会社IHI 高度情報マネジメント統括本部 デジタルビジネス創造部
有馬 俊朗氏
有馬 俊朗氏 一般財団法人 日本海事協会 開発本部 常務執行役員 開発本部長
井口 亮氏
井口 亮氏 一般社団法人金融データ活用推進協会 金融業界横断データ連携プラットフォームWG WG長
森本 好映氏
森本 好映氏 株式会社KSKアナリティクス 代表取締役
小畑 博司氏
小畑 博司氏 三菱ケミカル株式会社 ビジネスソリューションンデリバリー 本部 DXソリューションデリバリー部
安岡 哲夫氏
安岡 哲夫氏 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 基盤技術研究ユニット 主任研究開発員
高橋 佐良人氏
高橋 佐良人氏 テンソル・コンサルティング株式会社 執行役員
阿部 啓介氏
阿部 啓介氏 株式会社SUBARU 車両運動開発部 担当
志谷 徹氏
志谷 徹氏 株式会社中央エンジニアリング 航空宇宙事業部 部長
木内 大貴氏
木内 大貴氏 日立建機株式会社 実験解析評価センタ 主任技師
木ノ村 幸士氏
木ノ村 幸士氏 大成建設株式会社 技術センター社会基盤技術研究部 主任研究員
高橋 弥生氏
高橋 弥生氏 株式会社LIXIL LIXIL housing technology 技術研究所 デジタル技術グループ 主査
青木 雄一郎氏
青木 雄一郎氏 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 航空機ライフサイクルイノベーションハブ 主幹研究開発員 兼 ハブマネージャ
大田黒 哲哉氏
大田黒 哲哉氏 一般財団法人 日本海事協会 開発本部 開発部 技師
一二三 浩史氏
一二三 浩史氏 株式会社 名村造船所 基本設計部 船殻設計課 船殻計画係
門井 佳祐氏
門井 佳祐氏 パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職
國田 大輔氏
國田 大輔氏 パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職
古野 弘志氏
古野 弘志氏 長崎総合科学大学 工学部工学科 船舶工学コース 准教授
内山 裕弥氏
内山 裕弥氏 国土交通省 都市局都市政策課課長補佐
大竹 啓介氏
大竹 啓介氏 ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 ボディ開発部CAE 実験Gr
石原 修平氏
石原 修平氏 ヤマハ発動機株式会社 機能モジュール開発部 HMI Gr
遠藤 敏夫氏
遠藤 敏夫氏 東京工業大学 学術国際情報センター 教授
山崎 潤也氏
山崎 潤也氏 東京大学 大学院工学系研究科都市工学専攻 特任研究員
小関 賢次氏
小関 賢次氏 株式会社トラジェクトリー 代表取締役社長
和田 敏伸氏
和田 敏伸氏 トヨタ車体株式会社 車体性能開発部 デジタル開発戦略室 デジタルプロセス推進Gr 主任
古木 淳氏
古木 淳氏 一般社団法人横浜みなとみらい21 企画調整部 企画調整部長 / 横浜未来機構 事務局長
大沢 直樹氏
大沢 直樹氏 大阪大学大学院 工学研究科 地球総合工学専攻 教授
富永 直斗氏
富永 直斗氏 デサントジャパン株式会社 製品開発課
増田 真也氏
増田 真也氏 日産自動車株式会社 パワートレイン・EV開発本部 パワートレイン・EV機構システム戦略統括部 パワートレイン・EV仕事の革新グループ
貞苅 大輔氏
貞苅 大輔氏 マツダ株式会社 MDI & IT本部エンジニアリングシステム部 シニアスペシャリスト
綿野 哲氏
綿野 哲氏 大阪公立大学 工学部長・工学研究科長 教授
深見 哲氏
深見 哲氏 京セラ株式会社 通信機器事業本部 端末ソリューション事業部 第1技術部
今井 祐輔氏
今井 祐輔氏 株式会社小松製作所 デジタルイノベーション開発センタ デジタル第三 開発グループ 技師
塙 敏博 様
塙 敏博 様 東京大学 情報基盤センター 教授
東 一成氏
東 一成氏 株式会社ブレインパッド セールス&マーケティングユニット エバンジェリスト
粂 晃弘氏
粂 晃弘氏 株式会社DTS 金融ソリューション推進部ソリューション企画担当 担当課長
米丸 純希氏
米丸 純希氏 株式会社電通国際情報サービス 製造ソリューション事業部 CAE技術2部
山ヶ城 尚志氏
山ヶ城 尚志氏 富士通株式会社 クロスインダストリー事業本部
内藤 一敏氏
内藤 一敏氏 富士通株式会社 クロスインダストリーソリューション事業本部 Advanced Manufacturing事業部
Luca Frattari
Luca Frattari Altair Ph.D. Vice President, AEC Global Business,
Bill Nitzberg
Bill Nitzberg Altair Ph. D. Chief Engineer, HPC & Cloud,
Ralf Klinkenberg
Ralf Klinkenberg Altair Senior Director of Data Science Research,
Matthew King
Matthew King Altair Senior Technical Director – Aerospace and Defense
五戸 美樹氏
五戸 美樹氏 フリーアナウンサー・トーク講師 8月24日(木)司会
今井 康之氏
今井 康之氏 ソフトバンク株式会社 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO
横井 伸好氏
横井 伸好氏 日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 インダストリアル&製造事業本部長
右田 啓哉氏
右田 啓哉氏 旭化成株式会社 デジタル共創本部インフォマティクス推進センター リードエキスパート(高度専門職)
松永 稔雄氏
松永 稔雄氏 株式会社IHI 高度情報マネジメント統括本部 デジタルビジネス創造部
有馬 俊朗氏
有馬 俊朗氏 一般財団法人 日本海事協会 開発本部 常務執行役員 開発本部長
井口 亮氏
井口 亮氏 一般社団法人金融データ活用推進協会 金融業界横断データ連携プラットフォームWG WG長
森本 好映氏
森本 好映氏 株式会社KSKアナリティクス 代表取締役
小畑 博司氏
小畑 博司氏 三菱ケミカル株式会社 ビジネスソリューションンデリバリー 本部 DXソリューションデリバリー部
安岡 哲夫氏
安岡 哲夫氏 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 基盤技術研究ユニット 主任研究開発員
高橋 佐良人氏
高橋 佐良人氏 テンソル・コンサルティング株式会社 執行役員
阿部 啓介氏
阿部 啓介氏 株式会社SUBARU 車両運動開発部 担当
志谷 徹氏
志谷 徹氏 株式会社中央エンジニアリング 航空宇宙事業部 部長
木内 大貴氏
木内 大貴氏 日立建機株式会社 実験解析評価センタ 主任技師
木ノ村 幸士氏
木ノ村 幸士氏 大成建設株式会社 技術センター社会基盤技術研究部 主任研究員
高橋 弥生氏
高橋 弥生氏 株式会社LIXIL LIXIL housing technology 技術研究所 デジタル技術グループ 主査
青木 雄一郎氏
青木 雄一郎氏 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 航空機ライフサイクルイノベーションハブ 主幹研究開発員 兼 ハブマネージャ
大田黒 哲哉氏
大田黒 哲哉氏 一般財団法人 日本海事協会 開発本部 開発部 技師
一二三 浩史氏
一二三 浩史氏 株式会社 名村造船所 基本設計部 船殻設計課 船殻計画係
門井 佳祐氏
門井 佳祐氏 パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職
國田 大輔氏
國田 大輔氏 パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職
古野 弘志氏
古野 弘志氏 長崎総合科学大学 工学部工学科 船舶工学コース 准教授
内山 裕弥氏
内山 裕弥氏 国土交通省 都市局都市政策課課長補佐
大竹 啓介氏
大竹 啓介氏 ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 ボディ開発部CAE 実験Gr
石原 修平氏
石原 修平氏 ヤマハ発動機株式会社 機能モジュール開発部 HMI Gr
遠藤 敏夫氏
遠藤 敏夫氏 東京工業大学 学術国際情報センター 教授
山崎 潤也氏
山崎 潤也氏 東京大学 大学院工学系研究科都市工学専攻 特任研究員
小関 賢次氏
小関 賢次氏 株式会社トラジェクトリー 代表取締役社長
和田 敏伸氏
和田 敏伸氏 トヨタ車体株式会社 車体性能開発部 デジタル開発戦略室 デジタルプロセス推進Gr 主任
古木 淳氏
古木 淳氏 一般社団法人横浜みなとみらい21 企画調整部 企画調整部長 / 横浜未来機構 事務局長
大沢 直樹氏
大沢 直樹氏 大阪大学大学院 工学研究科 地球総合工学専攻 教授
富永 直斗氏
富永 直斗氏 デサントジャパン株式会社 製品開発課
増田 真也氏
増田 真也氏 日産自動車株式会社 パワートレイン・EV開発本部 パワートレイン・EV機構システム戦略統括部 パワートレイン・EV仕事の革新グループ
貞苅 大輔氏
貞苅 大輔氏 マツダ株式会社 MDI & IT本部エンジニアリングシステム部 シニアスペシャリスト
綿野 哲氏
綿野 哲氏 大阪公立大学 工学部長・工学研究科長 教授
深見 哲氏
深見 哲氏 京セラ株式会社 通信機器事業本部 端末ソリューション事業部 第1技術部
今井 祐輔氏
今井 祐輔氏 株式会社小松製作所 デジタルイノベーション開発センタ デジタル第三 開発グループ 技師
塙 敏博 様
塙 敏博 様 東京大学 情報基盤センター 教授
東 一成氏
東 一成氏 株式会社ブレインパッド セールス&マーケティングユニット エバンジェリスト
粂 晃弘氏
粂 晃弘氏 株式会社DTS 金融ソリューション推進部ソリューション企画担当 担当課長
米丸 純希氏
米丸 純希氏 株式会社電通国際情報サービス 製造ソリューション事業部 CAE技術2部
山ヶ城 尚志氏
山ヶ城 尚志氏 富士通株式会社 クロスインダストリー事業本部
内藤 一敏氏
内藤 一敏氏 富士通株式会社 クロスインダストリーソリューション事業本部 Advanced Manufacturing事業部
Luca Frattari
Luca Frattari Altair Ph.D. Vice President, AEC Global Business,
Bill Nitzberg
Bill Nitzberg Altair Ph. D. Chief Engineer, HPC & Cloud,
Ralf Klinkenberg
Ralf Klinkenberg Altair Senior Director of Data Science Research,
Matthew King
Matthew King Altair Senior Technical Director – Aerospace and Defense
五戸 美樹氏
五戸 美樹氏 フリーアナウンサー・トーク講師 8月24日(木)司会

タイムテーブル

8月24日(木) 基調講演、パネルディスカッション
13:00-13:15

ご挨拶

アルテアエンジニアリング株式会社 代表取締役社長 加園 栄一

13:15-13:45

DXテクノロジーの進歩と未来

アルテアエンジニアリング株式会社 取締役 兼 APACオートモーティブ統括部長 阿部 大生

アルテアは、DXという言葉の生まれる40年近く前から、2Dの手書き図面をコンピュータ上の3Dモデルへ、実機を用いた衝突実験や風洞実験をコンピュータ上で行うシミュレーションへと、製造業のDXを推進してきました。

この長年の経験から、デジタル化のプロセスや費用対効果、導入後のトレーニングやサポート、お客様の業務知識の重要性を熟知しており、こうした知見は単なるAIソフトウェアベンダーにはないものと自負しています。また、専門家や研究者が解析プログラムを内製していた企業も、現在ではほとんどがソフトウェアベンダーの汎用ツールを使用するようになりました。その理由は開発コスト、知識の継承、利用者の増加などが挙げられますが、AIツールについても同様のことが起こると考えています。

本講演では、製造業におけるDXテクノロジーの変遷と、これからのデジタル社会で企業はどのように対応すべきか、アルテアの見解をお話しします。

13:45-14:30

基調講演「テクノロジーの新境地 〜社会実装されたDXがここに」

ソフトバンク株式会社 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 今井 康之 様

テクノロジーはビジネスの進化に大きな影響を与えます。2023年は「生成AI元年」と呼ばれ、生成AIの活用法に注目が集まっています。このような新テクノロジーを静観するのではなく、企業の成長の原動力として積極的に取り入れることが重要です。ソフトバンクは、通信インフラの企業という側面だけではなく、お客様のDXパートナーとして、お客様と共に、デジタルの社会実装を加速させています。本講演では、製造業をはじめ、さまざまな業界のDX事例をご紹介いたします。

14:45-15:30

基調講演「Microsoft Cloudで加速する製造業のAIトランスフォーメーション」

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 インダストリアル&製造事業本部長 横井 伸好 様

AIの導入と投資はいたるところで行われており、現実世界の課題を解決するためにあらゆる業界で応用されています。
マイクロソフトは世界がデジタルスペースに移行する中で、その変化をMicrosoft Cloudで支え、様々なソリューションを提供することで、お客様のあらゆる課題を解決していきます。生成AIは自然言語の活用、あらゆるユーザ体験を変革し、新しく出来ることが増え、これまで出来ていたこと対しても劇的に精度の向上が期待できます。生成AIの特徴は、特定のユースケースへの組み込みだけではなく、あらゆる業務で利用できることです。製造業のAI活用事例をご紹介しながら、AIトランスフォーメーションの状況をご説明します。

15:45-17:30

パネルディスカッション「フリクションレスAIの未来を創る」

モデレーター:株式会社KSKアナリティクス 代表取締役 森本好映 様

データとAIがもたらす変革を実現するためには、人材、技術的課題、コストなどのフリクション(摩擦)を解消しなければなりません。各業界における課題や成功例、ときには失敗例も交えて共有し、組織のDXを推進して誰もがデータの恩恵を受けられるようにするために必要なことを探ります。ディシジョンメーカーの皆様にヒントを提供し、貴社の競争力を高める一助となりましたら幸いです。

パネリスト

  • 旭化成株式会社 デジタル共創本部インフォマティクス推進センター リードエキスパート(高度専門職) 右田 啓哉 様
  • 株式会社IHI 高度情報マネジメント統括本部 デジタルビジネス創造部 部長 松永 稔雄 様
  • 一般財団法人 日本海事協会 開発本部 常務執行役員 開発本部長 有馬 俊朗 様
  • 一般社団法人金融データ活用推進協会 金融業界横断データ連携プラットフォームWG WG長 井口 亮 様
18:00

ネットワーキングパーティー

8月25日(金) ユーザー講演、テーマ別セッション
ホールB
10:00-10:25

SimLabを用いた、構造解析メッシュモデル・境界条件自動設定による解析期間短縮

日産自動車株式会社 パワートレイン・EV開発本部 パワートレイン・EV機構システム戦略統括部 パワートレイン・EV仕事の革新グループ 増田 真也 様

日産のハイブリットシステム”e-Power”は、優れた運転性能と静寂性が特長のパワートレインシステムです。静かな動作を実現するためには、エンジンのNVH解析が必要ですが、これには大規模なモデルを使用する必要があります。
これまでは、大規模モデル検討には多くの時間と手間がかかっていましたが、SimlabとPythonを組合わせた効率化技術を導入することで、解析モデルの作成にかかる時間を大幅に短縮することができました。今回は、この大規模解析モデル作成の効率化技術について紹介します。
10:30-10:55

SimSolidを利用した樹脂外装部品手押し剛性解析効率化事例

トヨタ車体株式会社 車体性能開発部 デジタル開発戦略室 主任 和田 敏伸 様

従来の開発プロセスでは、出図後のやり直し・手戻りのムダが発生しており、デジタル技術を活用した手戻りの無い開発プロセスへの移行が急がれる。そこで、出図前段階における早期図面品質向上の手段として設計者CAEの活用拡大に着目し、設計者CAE支援活動に取り組んだ。
活動の1つとしてSimSolidによる事例を取り上げ、SimSolidとの親和性が高く設計のニーズも強い樹脂部品を題材に、設計者が設計者CAEツールを活用するハードルを下げ、設計者CAE活用を拡大するための取り組み内容や工夫点について紹介する。
11:00-11:25

振動エネルギー伝搬分析に基づく車内音低減技術

株式会社 SUBARU 車両運動開発部 担当 阿部 啓介 様

電動車で顕在化するロードノイズやモータ音などの固体伝搬音は、主に車体パネル振動に起因する。振動エネルギー伝搬に着目したパネル振動発生メカニズムの分析手法、ならびにその低減アプローチを紹介する。ソルバーOptiStructとデータ処理ソフトComposeを活用し、入力点からパネルへの進行波流れを可視化する瞬時振動インテンシティ解析技術を開発した。更に、本技術を車体モデルへ適用し、エネルギー伝搬経路のコントロールが車内音低減に有効であることを構造変更による数値検証により示す。

11:30-11:55

粉体プロセスにおける数値シミュレーションの最前線

大阪公立大学 工学部長・工学研究科長 教授 綿野 哲 様

我々の身の回りにある日用品から最先端の科学技術を支える高機能性材料に至るまで、その製品、中間体および原材料には粉体が使用される場合が極めて多い。しかしながら、粉体材料は一般的には付着・凝集性が強く、ハンドリングが困難である。そのため、粉体材料の付着・凝集性を制御し、偏析などのトラブル回避の解析手法として、さらに、粉体挙動の解析や材料設計および装置設計の信頼できるツールとして、数値解析が注目されている。本講演では、粉体の数値シミュレーションに関して概説するとともに、最新の話題を提供する。
13:00-13:25

Altair RapidMiner Philosophy & Use Cases

Ralf Klinkenberg, Senior Director of Data Science Research, Altair

The vision of Altair RapidMiner is to enable everyone to leverage machine learning (ML) and artificial intelligence (AI) to solve industry challenges and use cases and to create value from their data. In order to achieve this, the ease-of-use of the software, not only for data scientist, but also for non-data-scientists like engineers and other domain experts, as well as upskilling of engineers and other domain experts in machine learning and data analysis and their application to industry tasks is ... 詳細

13:30-13:55

三菱ケミカルにおけるスマート人材育成の取り組み

三菱ケミカル株式会社 ビジネスソリューションンデリバリー 本部DXソリューションデリバリー部 小畑 博司 様

三菱ケミカルでは、製造現場のDXに必要となるデジタル技術を活用できる人材の育成を行っている。特に、データ利活用には対象のドメイン知識を有する技術者の理解や解釈、判断が必要不可欠であり、自らがデータ分析をすることでより加速、有効化できると考えている。このため初学者でもデータ分析を簡単な操作で行うことができるRapidMinerツールを用いた講座にて育成を図っている。その取り組みの概要と具体事例を紹介する。

14:00-14:25

自転車競技におけるウェア開発への最適化ソフトの活用

デサントジャパン株式会社 製品開発課 富永 直斗 様

本講演では、自転車競技でのウェア開発へ最適化ソフトを活用した事例を紹介する。ウェア開発において、様々な編み組織の異なる生地を試作し、生地パフォーマンス(空力特性)の評価を実施してきたが、実測だけでは開発に限界があった。生地表面形状や生地配置といった最適値を明らかにするために、CFDによるメカニズムの解析、最適化ソフトによるモデル化をした内容について紹介する。

14:45-15:10

車両開発を効率化するアルテア製品活用のご紹介 ~RapidMiner/PhysicsAI/HyperAutomationの活用~

アルテア 技術本部 シニアテクニカルマネージャ 斉藤 浩司

近年EVのシェアが拡大しており、特に中国においてはEVのシェアが急速に拡大している一方で内燃機関を動力源とした車両のシェアは減少傾向にあります。このような市場においてシェアを拡大するには、EVを今まで以上に多く市場に投入する必要があります。一方、内燃機関のシェアが上位を占めている市場も依然としてあるため、こちらの車両開発も同時に進めなければなりません。すなわち、EVと内燃機関の車両を同時に開発するための効率的な車両開発がますます重要になってきています。
また、現在の車両開発ではCAEが標準的に使われており、CAE業務の効率化が車両開発の効率化にもつながっていると考えられます。中でも車体の骨格構造の検討は開発期間の大部分を占めており、車体に関連する多くの性能をこの検討の中で成立させるために多くのケースの検討を迅速に回すことが求められています。
そこで、従来の3D CAEを代替えして高速な性能予測が可能な機械学習の活用方法と、車体の骨格構造の迅速な検討を支援するツールHyperAutomationをご紹介します。
15:15-15:40

新!HyperWorks 進化への新たな一歩

アルテア 技術本部 シニアディレクター デビット ラビ
アルテア 技術本部 シニアアプリケーションエンジニア 内倉 聡

バージョン2023.0より、従来のデスクトップ製品から新しいHyperWorksエクスペリエンスに切り替わりました。本セッションでは、新しいHyperWorks乗り換えるメリットと課題の解決事例を交えて紹介します。

>>新HyperWorksへの移行について

16:00-16:25

トポロジー最適化と機械学習を統合したスマートなデザイン-設計プロセスへの取組

ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 ボディ開発部CAE 実験Gr 主事 大竹 啓介 様
ヤマハ発動機株式会社 機能モジュール開発部HMIGr 担当 石原 修平 様

本講演では、二輪車の外観部品であるリヤフートブラケットを対象にデザイン-設計のプロセスへトポロジー最適化を活用した事例を紹介する。従来のトポロジー最適化では、設計要件を満たす解(軽量、高剛性)を導出できたが、必ずしもデザインに反映しやすい形状ではなかった。本手法ではデザインに反映しやすい最適化形状を「良い形状」として機械学習を行い最適化の設定パラメータの推定を行う。これによりデザインと設計要件を満たしたトポロジー最適化を行うことが出来るようになった。
本手法を活用することで、従来のデザイン→設計のプロセスから、最適化形状→デザインのプロセスへの転換を行い手戻りを減らした効率的な開発を実現する。

16:30-16:55

romAIによるHVAC内部の流動分布3D-CFD高速化

マツダ株式会社 MBD革新部第1解析Gr アシスタントマネージャー 小林 謙太 様

車両はパワートレインユニット、冷却水回路、空調冷媒回路など様々なシステムで構成されており、各システム間における機能背反の把握と最適なシステム選定が開発課題となっている。計算時間の観点から車両全体をモデル化することが可能な1次元モデルは課題解決に有効な手段であるが、3次元的な分布を考慮することができない。そこでAIによって3D-CFDを縮退化し1Dモデルに組み込むことで、3次元的な分布を考慮しながら車両全体の機能背反を解くMBDプロセスを紹介する。

メインホール1
10:00-10:25

トポロジー最適化解析を用いたCFRP 3Dプリンターによるドローン製作の取り組み紹介

株式会社中央エンジニアリング 航空宇宙事業部 部長 志谷 徹 様

今後更なる需要拡大が見込まれる物流や農林業、インフラ点検といった産業用ドローンにおいて、積載容量アップや飛行時間の長時間化などのドローン性能向上にはドローンフレームの軽量化設計が必要となってくる。一方で、軽量化に伴う過度な剛性低下は、耐久性や飛行安定性能の低下に繋がるため、トレードオフ関係にある軽量化と高剛性化を同時に満たすフレーム設計を行うことが非常に重要であるが、その難易度は高い。そこで、トポロジー最適化解析と機械学習技術を組み合わせることで軽量化と高剛性化を両立させたフレームを設計し、炭素繊維複合材3Dプリンターで製作した産業用ドローンのコンセプト機の開発事例について紹介する。

10:30-10:55

航空業界で便利なプリポスト、AI、最適化などのTipsの紹介

アルテア 技術本部 シニアテクニカルマネージャ 福岡 展行

アルテアのプリポスト、最適化機能はあらゆる業界で利用されていますが、自動車、電機、機械、造船、航空などそれぞれの業界で使用される機能や有効な使い方に異なるものがあります。

このセッションでは、航空業界に焦点を当て、複合材やビームのモデリングなどのプリポスト機能や、AI、機械学習、最適化機能を用いた設計探索や予測モデリングの例を紹介します。

11:00-11:25

次世代航空技術へのインスピレーション~マンボウから学ぶ未来の飛行機デザイン~

宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 航空機ライフサイクルイノベーションハブ 主幹研究開発員 兼 ハブマネージャ 青木 雄一郎 様

自然界の生物の形状や機能から学ぶバイオミメティクスとトポロジー最適化を融合し、次世代航空機技術に革新をもたらします。本講演では、マンボウの骨格を起点とした将来航空機構造のデザインアイデアについて紹介し、航空機設計手法のさらなる進化の可能性について説明します。

11:30-11:55

【協賛講演】i-SPiDMではじめる!シミュレーションのデータ管理・ジョブ管理

株式会社電通国際情報サービス 製造ソリューション事業部 CAE技術2部 米丸 純希様

MBD・MBSEのプロセス活用が製造業のなかで進んでおり、関連するシミュレーションデータをいかに管理していくかが次なる課題となっています。
そのような背景から、ここ数年でSPDM(Simulation Process and Data Management)というキーワードが国内で徐々に浸透し、盛り上がりをみせています。
本セッションでは情報を貯めて、探せて、更にAIや分析に使える、利用ツールの有効活用も可能な「MBD・MBSEプロセスを実践するためのSPDM」についてご紹介します。

13:00-13:25

Convergence of Simulation, Data Analytics and HPC in Aerospace

Matthew King, Sr. Technical Director – Aerospace & Defense, Simulation & Design Support, Altair

Today the Aerospace & Defense Industry is experiencing a phase of solid growth and rapid evolution. A variety of exiting new programs are aiming to reshape the industry in areas like advanced air mobility, new space, and defense. But there is no new opportunity without new challenges. In this presentation we will outline how the convergence of Simulation, Data Analytics and HPC are helping companies to overcome these challenges becoming more digital and competitive. We will show some amazing examples ... 詳細

13:30-13:55

航空安全レギュレーションに基づく車椅子の強度解析評価

宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 基盤技術研究ユニット 主任研究開発員 安岡 哲夫 様

車椅子ユーザーが飛行機を利用する際、車椅子は事前に貨物室に預ける必要がある。一方車椅子ユーザーからは、移乗や座位保持の負担、車椅子の破損リスク等から、自分の車椅子に乗ったまま搭乗しそのままフライトしたいという要望が大きい。しかし車椅子を機内座席として使用するには、航空安全レギュレーションに基づいた認証が必要であり、飛行機にそのまま搭乗可能な車椅子は実現していない。JAXAでは車椅子の航空安全レギュレーション適合性について検討しているが、中でも特に障壁となる座席の衝撃強度要件に対する検討について、Radiossを用いて解析的評価を行ったので紹介する。

14:00-14:25

ルームエアコン搭載お掃除ロボットのフィルター駆動シミュレーションの開発

パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職 門井 佳祐 様
パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職 國田 大輔 様

当社では、ルームエアコン内部の清潔性を維持する機能として、室内機内のフィルターを自動的に掃除するお掃除ロボットを開発し、お客様から大変好評を頂いております。このお掃除ロボットはラックギアにより樹脂製フィルターを変形させながら、ガイドに沿って搬送させる複雑な構成であり、搬送各所で生じるメカニズムを把握・分析して設計仕様を決定することが不可決となります。そこで、本発表ではRadiossを用いて、同挙動の再現を試み、メカニズムを把握することを目的に技術構築をしましたので、その内容についてご紹介します。

14:45-15:10

電機業界向けソリューションのご紹介

SungYoon Lee, Senior Vice President, Manufacturing Solutions, Altair
アルテア 技術本部 テクニカルマネージャ 小林 泰

アルテアは電機業界へ向けた新しいソフトウェアや新機能の追加を積極的に行っています。しかし、周知が不十分かもしれません。弊社のライセンスシステムは、個別にソフトウェアを購入するわけではございませんので、いつものソフトウェアを使わない時に、そのライセンスで新しいソフトウェア、新しい機能をつかうことも可能です。

本講演では、近年電機業界の方に注目され始めているソフトウェア、新機能を幅広く紹介し、ライセンスをもっと有効にご活用いただくヒントをお伝えします。講演後半では、Inspire PolyFoamの開発を統括するSungYoon Leeよりデジタル家電におけるポリウレタンフォーミングと構造解析についてご紹介します。

15:15-15:40

スマホ設計における アンテナSimulation 導入事例

京セラ株式会社 通信機器事業本部 端末ソリューション事業部 第1技術部 深見 哲 様

京セラでは長年、携帯電話やスマートフォンなどの通信デバイスを開発してきました。近年では特にスマートフォンにおいて高速で大容量の無線通信が求められ、多種の通信方式と多数のアンテナが製品内に配置されています。その結果、従来通りの試作品を使ったアンテナの周波数調整(チューニング)では開発リードタイムに合わない状況となってきました。そこで昨年度より電磁界シミュレーションによるアンテナ設計への活用について検討し始めましたので、その事例をご紹介します。
16:00-16:25

小形無線モジュールアンテナの効率的な設計手法

富士通株式会社 クロスインダストリー事業本部 山ヶ城 尚志 様

現実世界の様々なデータを収集し、あらたなサービスに繋げるIoT(Internet of Things)
の普及が進んでいる。収集したデータを無線によって送受信する場合、電磁波の出入り口
としてアンテナが必要になる。
アンテナはサイズ、周囲環境や周波数などによって特性が大きく変化するため、コモディティ化が難しい。一方で開発コスト抑制や開発期間短縮のためには、少ない試作回数で短期間にアンテナを設計することが望まれる。
本講演では電磁界シミュレータを用いて、少ないシミュレーション回数で効率的にIoT用の小形アンテナを設計した事例を紹介する。

メインホール2
10:00-10:25

HPC & Cloud: Past, Present, Future

Bill Nitzberg, Ph. D. Chief Engineer, HPC & Cloud Altair

HPC is the art and science of efficiently scaling IT infrastructure to its limits.  In the past, this meant running simulations on big, expensive computers.  Today’s HPC is more complicated, adding Cloud, big money, GPUs, AI, big data, I/O, software licenses, fragile supply chains, privacy, …. The old, one-dimensional view of HPC is now a complicated multi-dimensional world.  The future is no longer only about driving speed and scale, but also requires cost management and visibility, serious automation and simplicity, ... 詳細

10:30-10:55

次世代計算基盤に向けた運用技術

東京大学 情報基盤センター 教授 塙 敏博 様

文科省「次世代計算基盤に係る調査研究事業」(令和4〜6年度)では、ポスト「富岳」時代の次世代計算基盤について、その中で特に東京大学チームは運用技術についての調査研究を実施している。フラッグシップシステムだけでなく、基盤センター群からなるHPCI第二階層、mdxなどのデータプラットフォーム・研究データ基盤等に加え、商用クラウドも含め高速ネットワークにより有機的に結合した、持続可能な次世代計算基盤の実現に向け、カーボンニュートラルへの取組、機関を超えた柔軟な資源利用に向けた課題など多岐に渡る内容について検討を実施している。本講演では、これらの取り組みについて紹介する。

11:00-11:25

LIXILの研究開発部門におけるアルテアのサーバ管理ソリューション活用による計算インフラ刷新

株式会社LIXIL LIXIL housing technology 技術研究所 デジタル技術グループ 主査 高橋 弥生 様

LIXILは、従業員側のDXとデジタルインフラの強化に取り組んでおり、アルテアエンジニアリングの解析ソリューションを採用しています。特に「Altair PBS Professional」と「Altair Access」のサーバ関連ソリューションに注目。LIXILでは、デジタルの民主化を目指し、従業員が自ら業務で使うツールや仕組みを開発して使うスタイルを導入。
Accessの導入により、ブラウザ上で動くWebインタフェースを利用して計算サーバを手軽に利用できる環境が整いました。これらの活動により、LIXILの製品開発やデザインがさらに進化することが期待されています。

11:30-11:55

【協賛講演】エンジニアリングを加速させる富士通の取り組み ~Engineering Acceleratorのご紹介~

富士通株式会社 クロスインダストリーソリューション事業本部 Advanced Manufacturing事業部 内藤 一敏 様

富士通は持続可能な世界の実現に向けた社会課題の解決にフォーカスした取り組みを推進しています。

本講演ではその中でも、製造業の製品企画、設計開発向けのサービスである「Engineering Accelerator」について紹介します。

13:00-13:25

TSUBAME4.0: AI時代にむけた「もっとみんなのスパコン」

東京工業大学 学術国際情報センター 教授 遠藤 敏夫 様

東京工業大学では、次世代スパコンTSUBAME4.0を2024年4月に稼働開始予定である。その計算資源の規模は、HPCで多用される倍精度演算で66.8PFlops、AI分野で利用される半精度演算で952PFlopsと、双方の尺度で富岳に次ぐ国内2位に相当する。これまでのTSUBAMEシリーズのようにGPUの大幅活用により上記のような高性能と、Webアプリケーション経由での利用などを通した使いやすさを両立する。

13:30-13:55

マツダのHPC環境とCAE処理自動化システムの紹介

マツダ株式会社 MDI & IT本部エンジニアリングシステム部 シニアスペシャリスト 貞苅 大輔 様

マツダはスモールプレイヤーでありながら他社と渡り合うため、業界でも早い段階でCAEのためのIT機器を導入し、MBD(モデルベース開発)の推進による検証数の増加やモデルの大規模化/詳細化をHPC環境で実現してきた。また、CADデータから解析、結果処理までを自動化する仕組みを整備し、解析者の負担軽減と業務効率化を実現してきた。

本講演では、マツダのHPC環境の歴史と自動化システムについてAltair PBS Professionalと絡めて紹介する。

14:00-14:25

アルテア HPC向けソリューションのご紹介

アルテア 技術本部 シニアテクニカルディレクタ 久保 博次

オンプレミスの計算機環境をクラウドに移行しコスト削減や突発的な計算需要の対応を行っている客様が増えてきております。

また、ジョブ投入における環境の改善も併せて検討しているお客様も増えています。クラウドバースティングやジョブ投入環境の事例を交えてアルテアのHPCツール群の最新情報をご紹介させていただきます。

14:45-15:10

都市デジタルツイン実装プロジェクトPLATEAU(プラトー)の取組み

国土交通省 都市局都市政策課課長補佐 内山 裕弥 様

Project PLATEAU(プラトー)は、都市デジタルツインの社会実装を目指し、国土交通省が地方公共団体や民間企業、地域コミュニティなどと連携して進めるプロジェクトです。

我が国初の都市デジタルツインの実装モデルである「3D都市モデル」の整備・活用・オープンデータ化に取り組んでいます。現実の都市空間をサイバー空間上に精緻に再現した3D都市モデルの活用により、精緻なシミュレーションや高度な分析、新たなサービス創出など、新しい価値が生まれつつあります。PLATEAUの活用により、どのようなソリューションが生まれ得るのか、これまでの取組と今後の課題について解説します。

15:15-15:40

ローカル5G 電波シミュレーションを活かした基地局配置計画

一般社団法人横浜みなとみらい21 企画調整部 企画調整部長 / 横浜未来機構 事務局長 古木 淳 様

全国において新たな高速大容量情報通信ネットワークである「5G」の整備・活用が推進されています。その中でも、通信事業者以外の様々な主体が自ら5Gシステムを構築可能な「ローカル5G」を活用し、地域課題解決に活かそうとする取組が進展しています。

今回3D都市モデルを活用した5G電波の電波伝搬シミュレーションを行い、エリア全体をカバーするために最適な基地局の配置プランの検討を可能とする手法を開発・検討しました。また、実際に5G基地局を設置し、実測値とシミュレーション結果を比較する精度検証を行うことで、基地局配置シミュレーションの有用性を検証した結果を紹介します。

16:00-16:25

3D都市モデルを活用した気候変動影響シミュレーション

東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻 特任研究員 山崎 潤也 様

近年、地球規模の気候変動に伴う気温上昇の影響が我が国でも顕在化しており、ヒートアイランド現象と相まって特に都市部における夏季の屋外環境の高温化が顕著である。本講演ではProject PLATEAUの3D都市モデルを用いて都市部の将来的な温熱環境をシミュレーションする手法を紹介する。3D都市モデルから市街地空間の建物形状と土地利用を把握し、数値流体力学(CFD)に基づく解析を実施することで、現在から将来にかけて予想される気候変動が屋外環境に及ぼす影響を視覚的に把握することが可能となる。

16:30-16:55

3D都市モデルと空間情報を用いた航路設計

株式会社トラジェクトリー 代表取締役社長 小関 賢次 様

トラジェクトリーは、ドローンや空飛ぶクルマが日本の空を飛び交う社会において、安全な運航を支えるシステムの研究や開発を進めています。本講演では、Project PLATEAUの3D都市モデルをベースに、アルテア社による「Altair Fekoによる電波伝搬シミュレーション」および「Altair AcuSolveによる流体解析シミュレーション」の情報を活用することにより、都市部におけるドローンの飛行の安全性を向上する取り組みについて紹介します。

ホールA-1
10:00-10:25

最適化技術を用いた板金部品の設計事例

株式会社小松製作所 デジタルイノベーション開発センタ デジタル第三 開発グループ 技師 今井 祐輔 様

私が所属するデジタル第三開発グループは、製品の生まれの品質向上・開発工数を大幅削減できる手法を構築することをミッションとしている。従来の板金部品設計は、設計目標を満たす形状を導出するまで、何度も静解析を繰り返しており、かなりの工数がかかっていた。それに対し、最適化技術を活用することで目標を満足する形状を、最小限の試行回数で導出できる手法を構築した。本発表では、構築した手法を用いて実施した板金部品の設計事例を紹介する。

10:30-10:55

日立建機におけるHyperWorksの活用事例

日立建機株式会社 日立建機株式会社 主任技師 木内 大貴 様

当社では、2008年に実験解析評価センタが設立されて以降、開発段階での事前評価力を向上させるため、様々な実験、解析技術を構築してきた。現在では、解析による事前評価を義務化し、製品開発の品質、効率向上に努めると共に、解析による実試験代用化の実現や、解析作業の標準化のために技術開発を進めている。本発表では、構造強度の分野を中心に、HyperWorksを活用したこれら取組みについて紹介する。

11:00-11:25

建機・農機の開発で使えるアルテア製品のご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 大森 潔

昨今の建機・農機業界では、生産性、信頼性、安全性と快適性の最大化、開発の効率化といった従来の課題に加え、カーボンニュートラルを達成するための電動化や、スマートコンストラクションやスマート農業に関わる自動運転やコネクティビティなど、より複雑で厳しい設計要件が求められています。本講演では、こうした建機・農機業界のトレンドに対応したアルテアのソリューションをご紹介します。

11:30-11:55

【協賛講演】 Barracuda Virtual Reactorの紹介

株式会社テラバイト 技術2部熱流体技術課主査 人見 大輔 様

Barracuda Vitual Reactorは,固体・液体・気体の混在する混相流シミュレーションCFDソフトウェアです。Barracudaは,実機スケールでの化学反応流体-粒子流れに特化した唯一の商用ソフトウェアパッケージです。追跡できる粒子数は,10mスケールの実機でも,使用されているのと同じ粒子数を扱うことができます。また,扱える粒子は固体粒子に限らず,液滴や気泡も扱えます。本講演では,3つの解析事例として,製油所,セメント生産,ガス化プロセスの事例をご紹介します。

13:00-13:25

3D プリンティング技術を用いたPC デモ橋の設計・製作プロジェクト

大成建設株式会社 技術センター社会基盤技術研究部 主任研究員 木ノ村 幸士 様

当社では,生産性の向上や従来のコンクリート施工技術では難しい新たな構造の実現を目指して,建設用3Dプリンティング(3DP)技術の開発を進めてきた。一方で,積層しながら鉄筋補強できないため,引張力が作用する構造部材に適用できないことが本技術の最大の課題であった。そこで,構造部材への適用可能性を検討するため,3DP技術の特長を最大限に生かしつつ,製作した部材を接合しプレストレスを導入して,PCデモ橋として成立させる大型実証プロジェクトを実施した。トポロジー最適化解析により橋の形状を設計して部材の薄肉化・軽量化を図り,実製作および実規模スケールで載荷実験を行った。本講演ではこの内容について紹介する。

13:30-13:55

High Performance Design Use Case in AEC

Dr. Luca Frattari, Ph.D. Vice President, AEC Global Business, Altair

The Architecture Engineering and Construction (AEC) industry is living a time of profound changes.
Today sustainability requirements, faster design cycles and precise budgeting are driving the development of products’ quality and living standards, Altair’s clients are on a mission to create systems with better performances, exploring the most viable and manufacturable solutions leveraging revolutionary meshless technology, material optimization and more. The speech will outline the latest trends and market opportunities in the AEC industry and will show the latest ... 詳細

14:00-14:25

局所弾塑性応力サイクルに基づく溶接疲労平均応力効果の評価

大阪大学大学院工学研究科 地球総合工学専攻 教授 大沢 直樹 様

溶接残留応力の発生、高周波ピーニング(HFMI)による圧縮残留応力の導入、繰返し負荷による残留応力の再分配を、HyperWorksを援用した熱弾塑性有限要素解析、熱弾塑性クリープ有限要素解析、弾塑性動的陽解法有限要素解析により解析して、疲労き裂発生部位(溶接止端または溶接ルートノッチ)の局所弾塑性応力サイクルを計算した。この局所応力サイクルの最大応力と応力範囲からMIL-HDBK-5D法等価応力を計算して溶接疲労平均応力効果を評価した。その結果、局所溶接まま継手、高周波ピーニング処理継手の疲労試験結果が1本の等価応力SN線図で近似できた。

14:45-15:10

新しい船体構造規則に対応した設計支援ツール “PrimeShip-HULL” -世界最大規模のHyperWorksカスタマイズ事例紹介 -

一般財団法人日本海事協会 開発本部 開発部 技師 大田黒 哲哉 様

PrimeShip-HULLは、ClassNKが提供する船体構造規則に基づいた評価を行うためのHyperWorksをプラットフォームとした船体構造設計支援ツールです。本ツールは10数年に亘り、国内外の造船所で広く利用され、設計工数削減に寄与してきた実績があります。今般、ツールの根本となる船体構造規則 “鋼船規則C編”が、デジタル化やゼロエミ化等の喫緊の課題にも対応できるものへ進化しました。その新しい規則に対する設計支援ツールとして、アルテアエンジニアリング社協力のもと、HyperWorksを最大限にカスタマイズしており、本講演では、その事例について紹介します。

15:15-15:40

Design Explorerを用いた船舶の煙突に対する振動補強の最適化

株式会社名村造船所 基本設計部 船殻設計課 船殻計画係 一二三 浩史 様

船舶では主機とプロペラが主な起振源となっており、その起振源と船体構造が共振しないように固有値解析を用いて防振設計することが一般的です。
共振が懸念される場合、振動補強を行い構造物の固有値上昇を目指しますが、設計工数の制約により実施可能な解析回数に制限があるため、人の手で構造を最適化することは容易ではありません。
本講演では、HyperWorksの機能であるDesign Explorerを活用し、設計工数を短縮しながら補強板厚の最適化を行った事例を紹介します。

サロゲートモデル(CAE×AIによる物理代理モデル)を用いた船体接水防撓パネルの簡易固有振動数推定法の開発

長崎総合科学大学 工学部工学科 船舶工学コース 准教授 古野 弘志 様

※講演者の都合により、本公演は中止となりました。申し訳ございません。

本発表では、船舶の構造初期計画段階における接水防撓パネルの固有振動数評価に着目し、迅速かつ高精度の計算が可能な新しい接水防撓パネルの簡易固有振動数推定法を紹介する。まず、既存の研究にある古野の方法(SSEM.SPvib)の応用力学的な考え方について示す。次に、多数の接水防撓パネルに対してSSEM.SPvibとOptistructを用いて固有振動数を計算し、両手法で得られた固有振動数の傾向が一致することを確認する。さらに、接水状態、防撓材の形状及びその深さを変えることによって防撓材がパネルの固有振動数に及ぼす影響について調査し、接水防撓パネルの防振設計指針を示す。最後に、ニューラルネットワークを用いたサロゲートモデルによる接水防撓パネルの簡易固有振動数推定法(AISSEM.SPvib)を開発してKnowledge Studioの結果と比較し、その有用性について示す。

16:00-16:25

アルテアの造船向け軽量化・業務効率化ソリューションのご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションエンジニア 溝口 晶弘

近年、造船業界でも船体の軽量化が注目されています。本講演では、HyperWoksの機能を活用し、実験計画法(DOE)による各部材の効果確認や最適化を行う方法を紹介します。また、HyperWorksの画面をそのままPowerPointやWord形式で出力できる自動レポート機能やWeightAnalyticsなど造船業界の業務効率化に役立つ機能を紹介します。

ホールA-4
10:30-12:00

Altair RapidMiner AIコンテスト 第1回(共催:KSKアナリティクス)

Altair RapidMinerを用いて機械学習モデルを作成し、その分類精度(正答率)で順位を競うコンテストを開催します!

昨今技術の進歩が著しいAI・機械学習をこの機会に体験しませんか?「まずは簡単に機械学習に触れてみたい」「一通りのモデル構築の流れを体験してみたい」といった方も、ゲーム感覚でお楽しみいただける内容です。

当日は講師がサポートしますので、機械学習の知識やRapidMiner使用経験がない方も、安心してご参加ください。もちろん、日常的にデータ分析に携わっている専門家の方のご参加もお待ちしています。

お申し込み&詳細はこちら

※別途お申し込みが必要です。

14:15-14:40

SAS言語が扱えるAltair SLC(旧WPS)のご紹介

アルテア データアナリティクス事業部 プロジェクトエンジニア 鬼頭 拓郎

SAS言語を扱えるソフトウェアは世界に2つしかありません。そのうちの1つがAltair SLCです。Altair SLCは、2000年にリリースされ、20年以上にわたり世界中で利用されています(2021年にアルテアが開発元のWPL社を買収し、製品名がWPSからAltair SLCとなりました)。
日本においては、まだ限定的な利用ですが、充実した機能と投資対効果が評価され、徐々に認知が高まっています。本セッションでは、あらためて製品概要をご理解いただくと共に、開発の経緯、日本市場でのポジション、製品ラインナップおよび今後の展望、バージョンアップの考え方などの最新情報をお届けします。

14:45-15:10

Altair SLCによるスコアカード構築

テンソル・コンサルティング株式会社 執行役員 高橋 佐良人 様

金融業界では、解釈性の高いモデル構築手法として、ロジスティック回帰によるスコアカード構築が、長い間採用されてきた。本講演では、スコアカード構築の一般的なステップを自動化した弊社の分析者支援ツール「オートモデリングプラットフォーム」を紹介する。オートモデリングプラットフォームを利用するメリットとしては、分析上級者でなくても解釈性の高いスコアカードが構築できる、時系列データからの特徴量の自動生成、分析者に依存していた切り口・作業を統一できる、などがある。

15:15-15:25

Altair SLC™を活用したSAS言語マイグレーションの可能性と当社の取組

株式会社DTS 金融ソリューション推進部ソリューション企画担当 担当課長 粂 晃弘 様

データ分析の重要性が益々高まり、様々な企業がデータ分析に取り組んでいます。このなかで、データ分析にSAS言語を利用するケースが多く見受けられます。一方で、SAS言語データ分析プラットフォームの維持保守やランニングコストが課題となるケースもあると認識しています。当社は、この課題に対する答えとして、Altair SLC™の導入に大きな可能性を感じ、導入推進に取り組んでいます。今回の講演では、なぜ、Altair SLC™なのか、導入によりもたらされる効果、そして当社の取組内容について、詳しくお話しします。

15:30-15:50

ビジネスアナリストを育てるAltair SLC & RapidMinerと、ChatGPTの活用方法

株式会社ブレインパッド セールス&マーケティングユニット エバンジェリスト 東 一成 様

ChatGPTとOpenAIはアナリティクスのあり方を変えようとしています。多くの企業がすでに機械学習を使って意思決定を自動化していますが、データの民主化はまだ困難です。多くのビジュアルツールは多機能・高性能なソフトウェアを提供していますが、アナリティクスの進歩にはまだ多くの障壁が立ちはだかっています。

なぜなら、ほとんどの「ビジネス・ユーザー」は「ビジネス・アナリスト」には程遠いのが理由です。
本セッションではChatGPTを活用し、Altair SLCとRapidMinerと連携することで、どのように “Frictionless AI”の実現を支援するか、一般のビジネスパーソンをビジネス・アナリストに変えていくかをご説明します。

16:00-17:30

Altair RapidMiner AIコンテスト 第2回(共催:KSKアナリティクス)

Altair RapidMinerを用いて機械学習モデルを作成し、その分類精度(正答率)で順位を競うコンテストを開催します!

昨今技術の進歩が著しいAI・機械学習をこの機会に体験しませんか?「まずは簡単に機械学習に触れてみたい」「一通りのモデル構築の流れを体験してみたい」といった方も、ゲーム感覚でお楽しみいただける内容です。

当日は講師がサポートしますので、機械学習の知識やRapidMiner使用経験がない方も、安心してご参加ください。もちろん、日常的にデータ分析に携わっている専門家の方のご参加もお待ちしています。

お申し込み&詳細はこちら

※別途お申し込みが必要です。

Meet the Expert
10:00-10:25

汎用熱流体解析ソルバーAltair AcuSolve、粒子法流体解析ソルバーAltair nanoFluidX新機能のご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 増渕 正博
アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 藤枝 忠臣

Altair AcuSolveでは、混相流機能が大幅に強化され、オイラー/オイラー、オイラー/Granularモデルが追加され、ラグランジェ混相流モデルとしてパーティクルトレーサーであるAcuTraceも利用可能になりました。また、離散要素法ソルバーであるAltar EDEMとの連成機能も強化され、自由表面を含む3相の解析が可能になりました。
エレクトロニクス分野向けにも、ジュール発熱を考慮したElectric Potential Solverやバッテリーの電気的な影響を含まれた熱的影響を解析可能な等価回路モデル(ECM:Equivalent Circuit Model)が搭載され、複合的な伝熱現象を捉えることができるようになりました。
またnannoFluidXでは、ウォーターマネージメント解析ソリューションが追加され、自動車の開発過程初期において、エンジンやHVACへの浸水、車内への水の侵入・電子部品の被水等の解析が可能となりました。
これらの現象の実測による評価は、開発過程の最終盤に行われるため、開発初期における解析による把握は開発コストの削減につながります。また、プリ・ポスト・解析の実行をSimlab上の統一環境で実施できる機能が新たに追加され、利便性が大幅に改善しました。
10:30-10:55

高周波電磁界解析ソルバーAltair Feko、低周波電磁界解析ソルバーAltair Flux新機能のご紹介

アルテア 技術本部 テクニカルマネージャ 山倉 鉄矢
アルテア 技術本部 アプリケーションスペシャリスト チャヨノ リドー

高周波電磁界解析ソルバーAltair Feko、及び低周波電磁界解析ソルバーAltair Fluxの新機能をご紹介します。
Altair Fekoについては、使い勝手が大幅に向上した次世代インターフェースのCADFEKOや、MoM/Faceted UTDのハイブリッド解法、電波伝搬解析向けのSBR/SRTハイブリッド解法、国交省が主導するPlateau の3D都市モデルのファイル形式(CityGML形式)のサポートなどの新機能をご紹介します。
またAltair Fluxでは新しく「応力依存磁気特性」機能が追加され、新しい磁気特性B(Stress)が、Flux2Dの静磁場および過渡磁気のアプリケーションで利用できるようになりました。この新しい磁気特性は、製造工程に起因する機械的な制約(例えば、電気鋼板の打ち抜き)による材料の磁気特性の劣化を表現するのに便利です。これまで電磁鋼板の加工工程で発生する磁気特性の変化による、モータ性能への影響を予測したかったような方に適した新機能です。これ以外にも搭載された新機能についてご紹介します。
11:00-11:25

機構解析Altair MotionSolveおよびシステムモデリング製品群Altair Activate / Compose / PSIM / Embed新機能のご紹介

アルテア 技術本部 テクニカルマネージャ 池田 公輔

機構解析Altair MotionSolveおよびシステムモデリング製品群Altair Activate / Compose / PSIM / Embedの新機能をご紹介します。
Altair MotionSolveでは、使い勝手や拡張性が大幅に向上した次世代インターフェースのMotionViewや拡張機能の1つであるMachinery Tool Extensionについて紹介します。ギアやベアリングモデルがライブラリ化されており、簡単に動力伝達系の解析が行えます。
Altair Activate / Composeでは、機械学習による1Dモデル作成ツールromAIのGUIが刷新され、ネットワークの自動探索など大幅に機能が強化しています。また、FMI3.0対応やEmbedded solverなどコード生成やAltair Embedとの連携が強化されています。Altair PSIMでは、PSIM-Embed Wrapperでの固定小数点演算対応などAltair Embedとの連携が強化されています。
11:30-11:55

設計者向けCAEツール Altair Inspire、Altair SimSolid新機能のご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションエンジニア 藤田 拓生
アルテア 技術本部 アプリケーションエンジニア 赤川 直哉

設計者向けCAEツール Altair Inspire、Altair SimSolidの新機能をご紹介します。
Altair Inspireについては、強化されたモデリングツールや、パラメトリックモデリングをベースとした超高速の設計探索や流体解析機能をはじめとして機構解析における弾性接触機能の強化や、Print3D機能に関してもご説明いたします。
またAltair SimSolidではシーム溶接疲労解析、非定常熱解析、座屈やランダム披露解析を初めとした9種類もの解析が実行できるようになり、シーム溶接部の応力や新たなコネクターなど様々な機能強化がなされています。これらをご紹介すると共に、Inspireとの連携ついてもご説明いたします。
13:00-13:25

アルテア複合領域シミュレーションのためのプロセス駆動型ツールSimLabに関する最新情報

アルテア 技術本部 シニアテクニカルディレクタ 依宋 海希

13:30-13:55

新GUI版HyperWorksのプリポスト新機能紹介

アルテア 技術本部 アプリケーションスペシャリスト 原田 裕也

Ver.2023でパネルからリボンメニューへGUI移行が完了するHyperWorksについて便利な機能をご紹介します。
新たなGUIでは、より直観的な操作が可能となり、改善されたワークフローや豊富なショートカットキーとあわせてスピーディーなモデル構築を実現します。
効率的なメッシュ編集を可能にするジオメトリとメッシュが融合した新たなエンティティ”FEジオメトリ”や、低次元化モデルの作成を素早く行う”スケルトンモデリング機能”をはじめ、新GUI版のみに搭載された各機能についてご紹介します。
14:00-14:25

構造解析・構造最適化ツールAltair OptiStruct、衝突・衝撃解析ソルバーAltair Radioss新機能のご紹介

アルテア 技術本部 シニアテクニカルマネージャ 山本 哲哉
アルテア 技術本部 シニアテクニカルスーパーバイザー 田井 秀人

構造解析ソルバー&構造最適化ツールAltair OptiStruct、及び衝突・衝撃解析ソルバーAltair Radiossの新機能を主にご紹介します。
OptiStructについては、非線形解析では非線形解析に対応した平面応力要素や平面歪要素、超弾性材料のシェル要素への対応、
構造最適化ではトポロジー最適化での新しい応力制約による収束性の向上など新機能を主にご紹介します。
Radiossについては、2022と2023での新機能の紹介とオープンソースOpenRadiossの海外での活動動向をご紹介します。
14:45-15:10

Granular Materials Simulation for Process and Equipment Design

Carlos Labra, Director, EDEM Product, Alrair

This talk will introduce the Discrete Element Method (DEM) used in Altair EDEM to simulate granular material in different industrial sectors. We will demonstrate how EDEM can be used to successfully solve large engineering problems such as mixing in chemical/pharmaceutical industries, bulk material transport in mining industries, design of agricultural machinery or electrode calendering in battery manufacturing. We will also review some of the most important capabilities included in the software, together with an outlook on the future.

15:15-15:40

Inspire Manufacturing製品 新機能のご紹介

SungYoon Lee, Senior Vice President, Manufacturing Solutions, Altair
アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 廣田 英二郎

本講演では、Manufacturing製品のInspire PolyFoam(発泡成形)Inspire Mold(射出成形)、Inspire Cast(鋳造)、Inspire Form(プレス成形)、Inspire Extrude(押出成形)の新機能をご紹介します。

Inspire PolyFoamについては、発泡成形時の残留応力を予測する機能が搭載され、構造解析との連成解析が可能になります。また、金型にかかる圧力の予測機能や可変質量率や計算時間の速度向上などの新機能をご紹介します。

また、 Inspire Moldでは、新しく「反り解析」機能が3D高速ソルバーにも追加され、高速に変形状態や応力状態を確認する事が可能になります。また、シェルソルバーには最適な充填プロセス条件を提示する新機能が搭載されます。
それ以外のCast, Form, Extrudeにつきましても、搭載された新機能についてご紹介します。

16:00-17:30

Model Verification Directorパネルディスカッション

本セッションは招待制です。詳細は担当営業にお問い合わせください。

8月24日(木) 基調講演、パネルディスカッション
8月25日(金) ユーザー講演、テーマ別セッション
ホールB
メインホール1
メインホール2
ホールA-1
ホールA-4
Meet the Expert
13:00-13:15

ご挨拶

アルテアエンジニアリング株式会社 代表取締役社長 加園 栄一

13:15-13:45

DXテクノロジーの進歩と未来

アルテアエンジニアリング株式会社 取締役 兼 APACオートモーティブ統括部長 阿部 大生

アルテアは、DXという言葉の生まれる40年近く前から、2Dの手書き図面をコンピュータ上の3Dモデルへ、実機を用いた衝突実験や風洞実験をコンピュータ上で行うシミュレーションへと、製造業のDXを推進してきました。

この長年の経験から、デジタル化のプロセスや費用対効果、導入後のトレーニングやサポート、お客様の業務知識の重要性を熟知しており、こうした知見は単なるAIソフトウェアベンダーにはないものと自負しています。また、専門家や研究者が解析プログラムを内製していた企業も、現在ではほとんどがソフトウェアベンダーの汎用ツールを使用するようになりました。その理由は開発コスト、知識の継承、利用者の増加などが挙げられますが、AIツールについても同様のことが起こると考えています。

本講演では、製造業におけるDXテクノロジーの変遷と、これからのデジタル社会で企業はどのように対応すべきか、アルテアの見解をお話しします。

13:45-14:30

基調講演「テクノロジーの新境地 〜社会実装されたDXがここに」

ソフトバンク株式会社 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 今井 康之 様

テクノロジーはビジネスの進化に大きな影響を与えます。2023年は「生成AI元年」と呼ばれ、生成AIの活用法に注目が集まっています。このような新テクノロジーを静観するのではなく、企業の成長の原動力として積極的に取り入れることが重要です。ソフトバンクは、通信インフラの企業という側面だけではなく、お客様のDXパートナーとして、お客様と共に、デジタルの社会実装を加速させています。本講演では、製造業をはじめ、さまざまな業界のDX事例をご紹介いたします。

14:45-15:30

基調講演「Microsoft Cloudで加速する製造業のAIトランスフォーメーション」

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 インダストリアル&製造事業本部長 横井 伸好 様

AIの導入と投資はいたるところで行われており、現実世界の課題を解決するためにあらゆる業界で応用されています。
マイクロソフトは世界がデジタルスペースに移行する中で、その変化をMicrosoft Cloudで支え、様々なソリューションを提供することで、お客様のあらゆる課題を解決していきます。生成AIは自然言語の活用、あらゆるユーザ体験を変革し、新しく出来ることが増え、これまで出来ていたこと対しても劇的に精度の向上が期待できます。生成AIの特徴は、特定のユースケースへの組み込みだけではなく、あらゆる業務で利用できることです。製造業のAI活用事例をご紹介しながら、AIトランスフォーメーションの状況をご説明します。

15:45-17:30

パネルディスカッション「フリクションレスAIの未来を創る」

モデレーター:株式会社KSKアナリティクス 代表取締役 森本好映 様

データとAIがもたらす変革を実現するためには、人材、技術的課題、コストなどのフリクション(摩擦)を解消しなければなりません。各業界における課題や成功例、ときには失敗例も交えて共有し、組織のDXを推進して誰もがデータの恩恵を受けられるようにするために必要なことを探ります。ディシジョンメーカーの皆様にヒントを提供し、貴社の競争力を高める一助となりましたら幸いです。

パネリスト

  • 旭化成株式会社 デジタル共創本部インフォマティクス推進センター リードエキスパート(高度専門職) 右田 啓哉 様
  • 株式会社IHI 高度情報マネジメント統括本部 デジタルビジネス創造部 部長 松永 稔雄 様
  • 一般財団法人 日本海事協会 開発本部 常務執行役員 開発本部長 有馬 俊朗 様
  • 一般社団法人金融データ活用推進協会 金融業界横断データ連携プラットフォームWG WG長 井口 亮 様
18:00

ネットワーキングパーティー

10:00-10:25

SimLabを用いた、構造解析メッシュモデル・境界条件自動設定による解析期間短縮

日産自動車株式会社 パワートレイン・EV開発本部 パワートレイン・EV機構システム戦略統括部 パワートレイン・EV仕事の革新グループ 増田 真也 様

日産のハイブリットシステム”e-Power”は、優れた運転性能と静寂性が特長のパワートレインシステムです。静かな動作を実現するためには、エンジンのNVH解析が必要ですが、これには大規模なモデルを使用する必要があります。
これまでは、大規模モデル検討には多くの時間と手間がかかっていましたが、SimlabとPythonを組合わせた効率化技術を導入することで、解析モデルの作成にかかる時間を大幅に短縮することができました。今回は、この大規模解析モデル作成の効率化技術について紹介します。
10:30-10:55

SimSolidを利用した樹脂外装部品手押し剛性解析効率化事例

トヨタ車体株式会社 車体性能開発部 デジタル開発戦略室 主任 和田 敏伸 様

従来の開発プロセスでは、出図後のやり直し・手戻りのムダが発生しており、デジタル技術を活用した手戻りの無い開発プロセスへの移行が急がれる。そこで、出図前段階における早期図面品質向上の手段として設計者CAEの活用拡大に着目し、設計者CAE支援活動に取り組んだ。
活動の1つとしてSimSolidによる事例を取り上げ、SimSolidとの親和性が高く設計のニーズも強い樹脂部品を題材に、設計者が設計者CAEツールを活用するハードルを下げ、設計者CAE活用を拡大するための取り組み内容や工夫点について紹介する。
11:00-11:25

振動エネルギー伝搬分析に基づく車内音低減技術

株式会社 SUBARU 車両運動開発部 担当 阿部 啓介 様

電動車で顕在化するロードノイズやモータ音などの固体伝搬音は、主に車体パネル振動に起因する。振動エネルギー伝搬に着目したパネル振動発生メカニズムの分析手法、ならびにその低減アプローチを紹介する。ソルバーOptiStructとデータ処理ソフトComposeを活用し、入力点からパネルへの進行波流れを可視化する瞬時振動インテンシティ解析技術を開発した。更に、本技術を車体モデルへ適用し、エネルギー伝搬経路のコントロールが車内音低減に有効であることを構造変更による数値検証により示す。

11:30-11:55

粉体プロセスにおける数値シミュレーションの最前線

大阪公立大学 工学部長・工学研究科長 教授 綿野 哲 様

我々の身の回りにある日用品から最先端の科学技術を支える高機能性材料に至るまで、その製品、中間体および原材料には粉体が使用される場合が極めて多い。しかしながら、粉体材料は一般的には付着・凝集性が強く、ハンドリングが困難である。そのため、粉体材料の付着・凝集性を制御し、偏析などのトラブル回避の解析手法として、さらに、粉体挙動の解析や材料設計および装置設計の信頼できるツールとして、数値解析が注目されている。本講演では、粉体の数値シミュレーションに関して概説するとともに、最新の話題を提供する。
13:00-13:25

Altair RapidMiner Philosophy & Use Cases

Ralf Klinkenberg, Senior Director of Data Science Research, Altair

The vision of Altair RapidMiner is to enable everyone to leverage machine learning (ML) and artificial intelligence (AI) to solve industry challenges and use cases and to create value from their data. In order to achieve this, the ease-of-use of the software, not only for data scientist, but also for non-data-scientists like engineers and other domain experts, as well as upskilling of engineers and other domain experts in machine learning and data analysis and their application to industry tasks is ... 詳細

13:30-13:55

三菱ケミカルにおけるスマート人材育成の取り組み

三菱ケミカル株式会社 ビジネスソリューションンデリバリー 本部DXソリューションデリバリー部 小畑 博司 様

三菱ケミカルでは、製造現場のDXに必要となるデジタル技術を活用できる人材の育成を行っている。特に、データ利活用には対象のドメイン知識を有する技術者の理解や解釈、判断が必要不可欠であり、自らがデータ分析をすることでより加速、有効化できると考えている。このため初学者でもデータ分析を簡単な操作で行うことができるRapidMinerツールを用いた講座にて育成を図っている。その取り組みの概要と具体事例を紹介する。

14:00-14:25

自転車競技におけるウェア開発への最適化ソフトの活用

デサントジャパン株式会社 製品開発課 富永 直斗 様

本講演では、自転車競技でのウェア開発へ最適化ソフトを活用した事例を紹介する。ウェア開発において、様々な編み組織の異なる生地を試作し、生地パフォーマンス(空力特性)の評価を実施してきたが、実測だけでは開発に限界があった。生地表面形状や生地配置といった最適値を明らかにするために、CFDによるメカニズムの解析、最適化ソフトによるモデル化をした内容について紹介する。

14:45-15:10

車両開発を効率化するアルテア製品活用のご紹介 ~RapidMiner/PhysicsAI/HyperAutomationの活用~

アルテア 技術本部 シニアテクニカルマネージャ 斉藤 浩司

近年EVのシェアが拡大しており、特に中国においてはEVのシェアが急速に拡大している一方で内燃機関を動力源とした車両のシェアは減少傾向にあります。このような市場においてシェアを拡大するには、EVを今まで以上に多く市場に投入する必要があります。一方、内燃機関のシェアが上位を占めている市場も依然としてあるため、こちらの車両開発も同時に進めなければなりません。すなわち、EVと内燃機関の車両を同時に開発するための効率的な車両開発がますます重要になってきています。
また、現在の車両開発ではCAEが標準的に使われており、CAE業務の効率化が車両開発の効率化にもつながっていると考えられます。中でも車体の骨格構造の検討は開発期間の大部分を占めており、車体に関連する多くの性能をこの検討の中で成立させるために多くのケースの検討を迅速に回すことが求められています。
そこで、従来の3D CAEを代替えして高速な性能予測が可能な機械学習の活用方法と、車体の骨格構造の迅速な検討を支援するツールHyperAutomationをご紹介します。
15:15-15:40

新!HyperWorks 進化への新たな一歩

アルテア 技術本部 シニアディレクター デビット ラビ
アルテア 技術本部 シニアアプリケーションエンジニア 内倉 聡

バージョン2023.0より、従来のデスクトップ製品から新しいHyperWorksエクスペリエンスに切り替わりました。本セッションでは、新しいHyperWorks乗り換えるメリットと課題の解決事例を交えて紹介します。

>>新HyperWorksへの移行について

16:00-16:25

トポロジー最適化と機械学習を統合したスマートなデザイン-設計プロセスへの取組

ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 ボディ開発部CAE 実験Gr 主事 大竹 啓介 様
ヤマハ発動機株式会社 機能モジュール開発部HMIGr 担当 石原 修平 様

本講演では、二輪車の外観部品であるリヤフートブラケットを対象にデザイン-設計のプロセスへトポロジー最適化を活用した事例を紹介する。従来のトポロジー最適化では、設計要件を満たす解(軽量、高剛性)を導出できたが、必ずしもデザインに反映しやすい形状ではなかった。本手法ではデザインに反映しやすい最適化形状を「良い形状」として機械学習を行い最適化の設定パラメータの推定を行う。これによりデザインと設計要件を満たしたトポロジー最適化を行うことが出来るようになった。
本手法を活用することで、従来のデザイン→設計のプロセスから、最適化形状→デザインのプロセスへの転換を行い手戻りを減らした効率的な開発を実現する。

16:30-16:55

romAIによるHVAC内部の流動分布3D-CFD高速化

マツダ株式会社 MBD革新部第1解析Gr アシスタントマネージャー 小林 謙太 様

車両はパワートレインユニット、冷却水回路、空調冷媒回路など様々なシステムで構成されており、各システム間における機能背反の把握と最適なシステム選定が開発課題となっている。計算時間の観点から車両全体をモデル化することが可能な1次元モデルは課題解決に有効な手段であるが、3次元的な分布を考慮することができない。そこでAIによって3D-CFDを縮退化し1Dモデルに組み込むことで、3次元的な分布を考慮しながら車両全体の機能背反を解くMBDプロセスを紹介する。

10:00-10:25

トポロジー最適化解析を用いたCFRP 3Dプリンターによるドローン製作の取り組み紹介

株式会社中央エンジニアリング 航空宇宙事業部 部長 志谷 徹 様

今後更なる需要拡大が見込まれる物流や農林業、インフラ点検といった産業用ドローンにおいて、積載容量アップや飛行時間の長時間化などのドローン性能向上にはドローンフレームの軽量化設計が必要となってくる。一方で、軽量化に伴う過度な剛性低下は、耐久性や飛行安定性能の低下に繋がるため、トレードオフ関係にある軽量化と高剛性化を同時に満たすフレーム設計を行うことが非常に重要であるが、その難易度は高い。そこで、トポロジー最適化解析と機械学習技術を組み合わせることで軽量化と高剛性化を両立させたフレームを設計し、炭素繊維複合材3Dプリンターで製作した産業用ドローンのコンセプト機の開発事例について紹介する。

10:30-10:55

航空業界で便利なプリポスト、AI、最適化などのTipsの紹介

アルテア 技術本部 シニアテクニカルマネージャ 福岡 展行

アルテアのプリポスト、最適化機能はあらゆる業界で利用されていますが、自動車、電機、機械、造船、航空などそれぞれの業界で使用される機能や有効な使い方に異なるものがあります。

このセッションでは、航空業界に焦点を当て、複合材やビームのモデリングなどのプリポスト機能や、AI、機械学習、最適化機能を用いた設計探索や予測モデリングの例を紹介します。

11:00-11:25

次世代航空技術へのインスピレーション~マンボウから学ぶ未来の飛行機デザイン~

宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 航空機ライフサイクルイノベーションハブ 主幹研究開発員 兼 ハブマネージャ 青木 雄一郎 様

自然界の生物の形状や機能から学ぶバイオミメティクスとトポロジー最適化を融合し、次世代航空機技術に革新をもたらします。本講演では、マンボウの骨格を起点とした将来航空機構造のデザインアイデアについて紹介し、航空機設計手法のさらなる進化の可能性について説明します。

11:30-11:55

【協賛講演】i-SPiDMではじめる!シミュレーションのデータ管理・ジョブ管理

株式会社電通国際情報サービス 製造ソリューション事業部 CAE技術2部 米丸 純希様

MBD・MBSEのプロセス活用が製造業のなかで進んでおり、関連するシミュレーションデータをいかに管理していくかが次なる課題となっています。
そのような背景から、ここ数年でSPDM(Simulation Process and Data Management)というキーワードが国内で徐々に浸透し、盛り上がりをみせています。
本セッションでは情報を貯めて、探せて、更にAIや分析に使える、利用ツールの有効活用も可能な「MBD・MBSEプロセスを実践するためのSPDM」についてご紹介します。

13:00-13:25

Convergence of Simulation, Data Analytics and HPC in Aerospace

Matthew King, Sr. Technical Director – Aerospace & Defense, Simulation & Design Support, Altair

Today the Aerospace & Defense Industry is experiencing a phase of solid growth and rapid evolution. A variety of exiting new programs are aiming to reshape the industry in areas like advanced air mobility, new space, and defense. But there is no new opportunity without new challenges. In this presentation we will outline how the convergence of Simulation, Data Analytics and HPC are helping companies to overcome these challenges becoming more digital and competitive. We will show some amazing examples ... 詳細

13:30-13:55

航空安全レギュレーションに基づく車椅子の強度解析評価

宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 基盤技術研究ユニット 主任研究開発員 安岡 哲夫 様

車椅子ユーザーが飛行機を利用する際、車椅子は事前に貨物室に預ける必要がある。一方車椅子ユーザーからは、移乗や座位保持の負担、車椅子の破損リスク等から、自分の車椅子に乗ったまま搭乗しそのままフライトしたいという要望が大きい。しかし車椅子を機内座席として使用するには、航空安全レギュレーションに基づいた認証が必要であり、飛行機にそのまま搭乗可能な車椅子は実現していない。JAXAでは車椅子の航空安全レギュレーション適合性について検討しているが、中でも特に障壁となる座席の衝撃強度要件に対する検討について、Radiossを用いて解析的評価を行ったので紹介する。

14:00-14:25

ルームエアコン搭載お掃除ロボットのフィルター駆動シミュレーションの開発

パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職 門井 佳祐 様
パナソニック株式会社 空質空調社イノベーションセンター 主務職 國田 大輔 様

当社では、ルームエアコン内部の清潔性を維持する機能として、室内機内のフィルターを自動的に掃除するお掃除ロボットを開発し、お客様から大変好評を頂いております。このお掃除ロボットはラックギアにより樹脂製フィルターを変形させながら、ガイドに沿って搬送させる複雑な構成であり、搬送各所で生じるメカニズムを把握・分析して設計仕様を決定することが不可決となります。そこで、本発表ではRadiossを用いて、同挙動の再現を試み、メカニズムを把握することを目的に技術構築をしましたので、その内容についてご紹介します。

14:45-15:10

電機業界向けソリューションのご紹介

SungYoon Lee, Senior Vice President, Manufacturing Solutions, Altair
アルテア 技術本部 テクニカルマネージャ 小林 泰

アルテアは電機業界へ向けた新しいソフトウェアや新機能の追加を積極的に行っています。しかし、周知が不十分かもしれません。弊社のライセンスシステムは、個別にソフトウェアを購入するわけではございませんので、いつものソフトウェアを使わない時に、そのライセンスで新しいソフトウェア、新しい機能をつかうことも可能です。

本講演では、近年電機業界の方に注目され始めているソフトウェア、新機能を幅広く紹介し、ライセンスをもっと有効にご活用いただくヒントをお伝えします。講演後半では、Inspire PolyFoamの開発を統括するSungYoon Leeよりデジタル家電におけるポリウレタンフォーミングと構造解析についてご紹介します。

15:15-15:40

スマホ設計における アンテナSimulation 導入事例

京セラ株式会社 通信機器事業本部 端末ソリューション事業部 第1技術部 深見 哲 様

京セラでは長年、携帯電話やスマートフォンなどの通信デバイスを開発してきました。近年では特にスマートフォンにおいて高速で大容量の無線通信が求められ、多種の通信方式と多数のアンテナが製品内に配置されています。その結果、従来通りの試作品を使ったアンテナの周波数調整(チューニング)では開発リードタイムに合わない状況となってきました。そこで昨年度より電磁界シミュレーションによるアンテナ設計への活用について検討し始めましたので、その事例をご紹介します。
16:00-16:25

小形無線モジュールアンテナの効率的な設計手法

富士通株式会社 クロスインダストリー事業本部 山ヶ城 尚志 様

現実世界の様々なデータを収集し、あらたなサービスに繋げるIoT(Internet of Things)
の普及が進んでいる。収集したデータを無線によって送受信する場合、電磁波の出入り口
としてアンテナが必要になる。
アンテナはサイズ、周囲環境や周波数などによって特性が大きく変化するため、コモディティ化が難しい。一方で開発コスト抑制や開発期間短縮のためには、少ない試作回数で短期間にアンテナを設計することが望まれる。
本講演では電磁界シミュレータを用いて、少ないシミュレーション回数で効率的にIoT用の小形アンテナを設計した事例を紹介する。

10:00-10:25

HPC & Cloud: Past, Present, Future

Bill Nitzberg, Ph. D. Chief Engineer, HPC & Cloud Altair

HPC is the art and science of efficiently scaling IT infrastructure to its limits.  In the past, this meant running simulations on big, expensive computers.  Today’s HPC is more complicated, adding Cloud, big money, GPUs, AI, big data, I/O, software licenses, fragile supply chains, privacy, …. The old, one-dimensional view of HPC is now a complicated multi-dimensional world.  The future is no longer only about driving speed and scale, but also requires cost management and visibility, serious automation and simplicity, ... 詳細

10:30-10:55

次世代計算基盤に向けた運用技術

東京大学 情報基盤センター 教授 塙 敏博 様

文科省「次世代計算基盤に係る調査研究事業」(令和4〜6年度)では、ポスト「富岳」時代の次世代計算基盤について、その中で特に東京大学チームは運用技術についての調査研究を実施している。フラッグシップシステムだけでなく、基盤センター群からなるHPCI第二階層、mdxなどのデータプラットフォーム・研究データ基盤等に加え、商用クラウドも含め高速ネットワークにより有機的に結合した、持続可能な次世代計算基盤の実現に向け、カーボンニュートラルへの取組、機関を超えた柔軟な資源利用に向けた課題など多岐に渡る内容について検討を実施している。本講演では、これらの取り組みについて紹介する。

11:00-11:25

LIXILの研究開発部門におけるアルテアのサーバ管理ソリューション活用による計算インフラ刷新

株式会社LIXIL LIXIL housing technology 技術研究所 デジタル技術グループ 主査 高橋 弥生 様

LIXILは、従業員側のDXとデジタルインフラの強化に取り組んでおり、アルテアエンジニアリングの解析ソリューションを採用しています。特に「Altair PBS Professional」と「Altair Access」のサーバ関連ソリューションに注目。LIXILでは、デジタルの民主化を目指し、従業員が自ら業務で使うツールや仕組みを開発して使うスタイルを導入。
Accessの導入により、ブラウザ上で動くWebインタフェースを利用して計算サーバを手軽に利用できる環境が整いました。これらの活動により、LIXILの製品開発やデザインがさらに進化することが期待されています。

11:30-11:55

【協賛講演】エンジニアリングを加速させる富士通の取り組み ~Engineering Acceleratorのご紹介~

富士通株式会社 クロスインダストリーソリューション事業本部 Advanced Manufacturing事業部 内藤 一敏 様

富士通は持続可能な世界の実現に向けた社会課題の解決にフォーカスした取り組みを推進しています。

本講演ではその中でも、製造業の製品企画、設計開発向けのサービスである「Engineering Accelerator」について紹介します。

13:00-13:25

TSUBAME4.0: AI時代にむけた「もっとみんなのスパコン」

東京工業大学 学術国際情報センター 教授 遠藤 敏夫 様

東京工業大学では、次世代スパコンTSUBAME4.0を2024年4月に稼働開始予定である。その計算資源の規模は、HPCで多用される倍精度演算で66.8PFlops、AI分野で利用される半精度演算で952PFlopsと、双方の尺度で富岳に次ぐ国内2位に相当する。これまでのTSUBAMEシリーズのようにGPUの大幅活用により上記のような高性能と、Webアプリケーション経由での利用などを通した使いやすさを両立する。

13:30-13:55

マツダのHPC環境とCAE処理自動化システムの紹介

マツダ株式会社 MDI & IT本部エンジニアリングシステム部 シニアスペシャリスト 貞苅 大輔 様

マツダはスモールプレイヤーでありながら他社と渡り合うため、業界でも早い段階でCAEのためのIT機器を導入し、MBD(モデルベース開発)の推進による検証数の増加やモデルの大規模化/詳細化をHPC環境で実現してきた。また、CADデータから解析、結果処理までを自動化する仕組みを整備し、解析者の負担軽減と業務効率化を実現してきた。

本講演では、マツダのHPC環境の歴史と自動化システムについてAltair PBS Professionalと絡めて紹介する。

14:00-14:25

アルテア HPC向けソリューションのご紹介

アルテア 技術本部 シニアテクニカルディレクタ 久保 博次

オンプレミスの計算機環境をクラウドに移行しコスト削減や突発的な計算需要の対応を行っている客様が増えてきております。

また、ジョブ投入における環境の改善も併せて検討しているお客様も増えています。クラウドバースティングやジョブ投入環境の事例を交えてアルテアのHPCツール群の最新情報をご紹介させていただきます。

14:45-15:10

都市デジタルツイン実装プロジェクトPLATEAU(プラトー)の取組み

国土交通省 都市局都市政策課課長補佐 内山 裕弥 様

Project PLATEAU(プラトー)は、都市デジタルツインの社会実装を目指し、国土交通省が地方公共団体や民間企業、地域コミュニティなどと連携して進めるプロジェクトです。

我が国初の都市デジタルツインの実装モデルである「3D都市モデル」の整備・活用・オープンデータ化に取り組んでいます。現実の都市空間をサイバー空間上に精緻に再現した3D都市モデルの活用により、精緻なシミュレーションや高度な分析、新たなサービス創出など、新しい価値が生まれつつあります。PLATEAUの活用により、どのようなソリューションが生まれ得るのか、これまでの取組と今後の課題について解説します。

15:15-15:40

ローカル5G 電波シミュレーションを活かした基地局配置計画

一般社団法人横浜みなとみらい21 企画調整部 企画調整部長 / 横浜未来機構 事務局長 古木 淳 様

全国において新たな高速大容量情報通信ネットワークである「5G」の整備・活用が推進されています。その中でも、通信事業者以外の様々な主体が自ら5Gシステムを構築可能な「ローカル5G」を活用し、地域課題解決に活かそうとする取組が進展しています。

今回3D都市モデルを活用した5G電波の電波伝搬シミュレーションを行い、エリア全体をカバーするために最適な基地局の配置プランの検討を可能とする手法を開発・検討しました。また、実際に5G基地局を設置し、実測値とシミュレーション結果を比較する精度検証を行うことで、基地局配置シミュレーションの有用性を検証した結果を紹介します。

16:00-16:25

3D都市モデルを活用した気候変動影響シミュレーション

東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻 特任研究員 山崎 潤也 様

近年、地球規模の気候変動に伴う気温上昇の影響が我が国でも顕在化しており、ヒートアイランド現象と相まって特に都市部における夏季の屋外環境の高温化が顕著である。本講演ではProject PLATEAUの3D都市モデルを用いて都市部の将来的な温熱環境をシミュレーションする手法を紹介する。3D都市モデルから市街地空間の建物形状と土地利用を把握し、数値流体力学(CFD)に基づく解析を実施することで、現在から将来にかけて予想される気候変動が屋外環境に及ぼす影響を視覚的に把握することが可能となる。

16:30-16:55

3D都市モデルと空間情報を用いた航路設計

株式会社トラジェクトリー 代表取締役社長 小関 賢次 様

トラジェクトリーは、ドローンや空飛ぶクルマが日本の空を飛び交う社会において、安全な運航を支えるシステムの研究や開発を進めています。本講演では、Project PLATEAUの3D都市モデルをベースに、アルテア社による「Altair Fekoによる電波伝搬シミュレーション」および「Altair AcuSolveによる流体解析シミュレーション」の情報を活用することにより、都市部におけるドローンの飛行の安全性を向上する取り組みについて紹介します。

10:00-10:25

最適化技術を用いた板金部品の設計事例

株式会社小松製作所 デジタルイノベーション開発センタ デジタル第三 開発グループ 技師 今井 祐輔 様

私が所属するデジタル第三開発グループは、製品の生まれの品質向上・開発工数を大幅削減できる手法を構築することをミッションとしている。従来の板金部品設計は、設計目標を満たす形状を導出するまで、何度も静解析を繰り返しており、かなりの工数がかかっていた。それに対し、最適化技術を活用することで目標を満足する形状を、最小限の試行回数で導出できる手法を構築した。本発表では、構築した手法を用いて実施した板金部品の設計事例を紹介する。

10:30-10:55

日立建機におけるHyperWorksの活用事例

日立建機株式会社 日立建機株式会社 主任技師 木内 大貴 様

当社では、2008年に実験解析評価センタが設立されて以降、開発段階での事前評価力を向上させるため、様々な実験、解析技術を構築してきた。現在では、解析による事前評価を義務化し、製品開発の品質、効率向上に努めると共に、解析による実試験代用化の実現や、解析作業の標準化のために技術開発を進めている。本発表では、構造強度の分野を中心に、HyperWorksを活用したこれら取組みについて紹介する。

11:00-11:25

建機・農機の開発で使えるアルテア製品のご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 大森 潔

昨今の建機・農機業界では、生産性、信頼性、安全性と快適性の最大化、開発の効率化といった従来の課題に加え、カーボンニュートラルを達成するための電動化や、スマートコンストラクションやスマート農業に関わる自動運転やコネクティビティなど、より複雑で厳しい設計要件が求められています。本講演では、こうした建機・農機業界のトレンドに対応したアルテアのソリューションをご紹介します。

11:30-11:55

【協賛講演】 Barracuda Virtual Reactorの紹介

株式会社テラバイト 技術2部熱流体技術課主査 人見 大輔 様

Barracuda Vitual Reactorは,固体・液体・気体の混在する混相流シミュレーションCFDソフトウェアです。Barracudaは,実機スケールでの化学反応流体-粒子流れに特化した唯一の商用ソフトウェアパッケージです。追跡できる粒子数は,10mスケールの実機でも,使用されているのと同じ粒子数を扱うことができます。また,扱える粒子は固体粒子に限らず,液滴や気泡も扱えます。本講演では,3つの解析事例として,製油所,セメント生産,ガス化プロセスの事例をご紹介します。

13:00-13:25

3D プリンティング技術を用いたPC デモ橋の設計・製作プロジェクト

大成建設株式会社 技術センター社会基盤技術研究部 主任研究員 木ノ村 幸士 様

当社では,生産性の向上や従来のコンクリート施工技術では難しい新たな構造の実現を目指して,建設用3Dプリンティング(3DP)技術の開発を進めてきた。一方で,積層しながら鉄筋補強できないため,引張力が作用する構造部材に適用できないことが本技術の最大の課題であった。そこで,構造部材への適用可能性を検討するため,3DP技術の特長を最大限に生かしつつ,製作した部材を接合しプレストレスを導入して,PCデモ橋として成立させる大型実証プロジェクトを実施した。トポロジー最適化解析により橋の形状を設計して部材の薄肉化・軽量化を図り,実製作および実規模スケールで載荷実験を行った。本講演ではこの内容について紹介する。

13:30-13:55

High Performance Design Use Case in AEC

Dr. Luca Frattari, Ph.D. Vice President, AEC Global Business, Altair

The Architecture Engineering and Construction (AEC) industry is living a time of profound changes.
Today sustainability requirements, faster design cycles and precise budgeting are driving the development of products’ quality and living standards, Altair’s clients are on a mission to create systems with better performances, exploring the most viable and manufacturable solutions leveraging revolutionary meshless technology, material optimization and more. The speech will outline the latest trends and market opportunities in the AEC industry and will show the latest ... 詳細

14:00-14:25

局所弾塑性応力サイクルに基づく溶接疲労平均応力効果の評価

大阪大学大学院工学研究科 地球総合工学専攻 教授 大沢 直樹 様

溶接残留応力の発生、高周波ピーニング(HFMI)による圧縮残留応力の導入、繰返し負荷による残留応力の再分配を、HyperWorksを援用した熱弾塑性有限要素解析、熱弾塑性クリープ有限要素解析、弾塑性動的陽解法有限要素解析により解析して、疲労き裂発生部位(溶接止端または溶接ルートノッチ)の局所弾塑性応力サイクルを計算した。この局所応力サイクルの最大応力と応力範囲からMIL-HDBK-5D法等価応力を計算して溶接疲労平均応力効果を評価した。その結果、局所溶接まま継手、高周波ピーニング処理継手の疲労試験結果が1本の等価応力SN線図で近似できた。

14:45-15:10

新しい船体構造規則に対応した設計支援ツール “PrimeShip-HULL” -世界最大規模のHyperWorksカスタマイズ事例紹介 -

一般財団法人日本海事協会 開発本部 開発部 技師 大田黒 哲哉 様

PrimeShip-HULLは、ClassNKが提供する船体構造規則に基づいた評価を行うためのHyperWorksをプラットフォームとした船体構造設計支援ツールです。本ツールは10数年に亘り、国内外の造船所で広く利用され、設計工数削減に寄与してきた実績があります。今般、ツールの根本となる船体構造規則 “鋼船規則C編”が、デジタル化やゼロエミ化等の喫緊の課題にも対応できるものへ進化しました。その新しい規則に対する設計支援ツールとして、アルテアエンジニアリング社協力のもと、HyperWorksを最大限にカスタマイズしており、本講演では、その事例について紹介します。

15:15-15:40

Design Explorerを用いた船舶の煙突に対する振動補強の最適化

株式会社名村造船所 基本設計部 船殻設計課 船殻計画係 一二三 浩史 様

船舶では主機とプロペラが主な起振源となっており、その起振源と船体構造が共振しないように固有値解析を用いて防振設計することが一般的です。
共振が懸念される場合、振動補強を行い構造物の固有値上昇を目指しますが、設計工数の制約により実施可能な解析回数に制限があるため、人の手で構造を最適化することは容易ではありません。
本講演では、HyperWorksの機能であるDesign Explorerを活用し、設計工数を短縮しながら補強板厚の最適化を行った事例を紹介します。

サロゲートモデル(CAE×AIによる物理代理モデル)を用いた船体接水防撓パネルの簡易固有振動数推定法の開発

長崎総合科学大学 工学部工学科 船舶工学コース 准教授 古野 弘志 様

※講演者の都合により、本公演は中止となりました。申し訳ございません。

本発表では、船舶の構造初期計画段階における接水防撓パネルの固有振動数評価に着目し、迅速かつ高精度の計算が可能な新しい接水防撓パネルの簡易固有振動数推定法を紹介する。まず、既存の研究にある古野の方法(SSEM.SPvib)の応用力学的な考え方について示す。次に、多数の接水防撓パネルに対してSSEM.SPvibとOptistructを用いて固有振動数を計算し、両手法で得られた固有振動数の傾向が一致することを確認する。さらに、接水状態、防撓材の形状及びその深さを変えることによって防撓材がパネルの固有振動数に及ぼす影響について調査し、接水防撓パネルの防振設計指針を示す。最後に、ニューラルネットワークを用いたサロゲートモデルによる接水防撓パネルの簡易固有振動数推定法(AISSEM.SPvib)を開発してKnowledge Studioの結果と比較し、その有用性について示す。

16:00-16:25

アルテアの造船向け軽量化・業務効率化ソリューションのご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションエンジニア 溝口 晶弘

近年、造船業界でも船体の軽量化が注目されています。本講演では、HyperWoksの機能を活用し、実験計画法(DOE)による各部材の効果確認や最適化を行う方法を紹介します。また、HyperWorksの画面をそのままPowerPointやWord形式で出力できる自動レポート機能やWeightAnalyticsなど造船業界の業務効率化に役立つ機能を紹介します。

10:30-12:00

Altair RapidMiner AIコンテスト 第1回(共催:KSKアナリティクス)

Altair RapidMinerを用いて機械学習モデルを作成し、その分類精度(正答率)で順位を競うコンテストを開催します!

昨今技術の進歩が著しいAI・機械学習をこの機会に体験しませんか?「まずは簡単に機械学習に触れてみたい」「一通りのモデル構築の流れを体験してみたい」といった方も、ゲーム感覚でお楽しみいただける内容です。

当日は講師がサポートしますので、機械学習の知識やRapidMiner使用経験がない方も、安心してご参加ください。もちろん、日常的にデータ分析に携わっている専門家の方のご参加もお待ちしています。

お申し込み&詳細はこちら

※別途お申し込みが必要です。

14:15-14:40

SAS言語が扱えるAltair SLC(旧WPS)のご紹介

アルテア データアナリティクス事業部 プロジェクトエンジニア 鬼頭 拓郎

SAS言語を扱えるソフトウェアは世界に2つしかありません。そのうちの1つがAltair SLCです。Altair SLCは、2000年にリリースされ、20年以上にわたり世界中で利用されています(2021年にアルテアが開発元のWPL社を買収し、製品名がWPSからAltair SLCとなりました)。
日本においては、まだ限定的な利用ですが、充実した機能と投資対効果が評価され、徐々に認知が高まっています。本セッションでは、あらためて製品概要をご理解いただくと共に、開発の経緯、日本市場でのポジション、製品ラインナップおよび今後の展望、バージョンアップの考え方などの最新情報をお届けします。

14:45-15:10

Altair SLCによるスコアカード構築

テンソル・コンサルティング株式会社 執行役員 高橋 佐良人 様

金融業界では、解釈性の高いモデル構築手法として、ロジスティック回帰によるスコアカード構築が、長い間採用されてきた。本講演では、スコアカード構築の一般的なステップを自動化した弊社の分析者支援ツール「オートモデリングプラットフォーム」を紹介する。オートモデリングプラットフォームを利用するメリットとしては、分析上級者でなくても解釈性の高いスコアカードが構築できる、時系列データからの特徴量の自動生成、分析者に依存していた切り口・作業を統一できる、などがある。

15:15-15:25

Altair SLC™を活用したSAS言語マイグレーションの可能性と当社の取組

株式会社DTS 金融ソリューション推進部ソリューション企画担当 担当課長 粂 晃弘 様

データ分析の重要性が益々高まり、様々な企業がデータ分析に取り組んでいます。このなかで、データ分析にSAS言語を利用するケースが多く見受けられます。一方で、SAS言語データ分析プラットフォームの維持保守やランニングコストが課題となるケースもあると認識しています。当社は、この課題に対する答えとして、Altair SLC™の導入に大きな可能性を感じ、導入推進に取り組んでいます。今回の講演では、なぜ、Altair SLC™なのか、導入によりもたらされる効果、そして当社の取組内容について、詳しくお話しします。

15:30-15:50

ビジネスアナリストを育てるAltair SLC & RapidMinerと、ChatGPTの活用方法

株式会社ブレインパッド セールス&マーケティングユニット エバンジェリスト 東 一成 様

ChatGPTとOpenAIはアナリティクスのあり方を変えようとしています。多くの企業がすでに機械学習を使って意思決定を自動化していますが、データの民主化はまだ困難です。多くのビジュアルツールは多機能・高性能なソフトウェアを提供していますが、アナリティクスの進歩にはまだ多くの障壁が立ちはだかっています。

なぜなら、ほとんどの「ビジネス・ユーザー」は「ビジネス・アナリスト」には程遠いのが理由です。
本セッションではChatGPTを活用し、Altair SLCとRapidMinerと連携することで、どのように “Frictionless AI”の実現を支援するか、一般のビジネスパーソンをビジネス・アナリストに変えていくかをご説明します。

16:00-17:30

Altair RapidMiner AIコンテスト 第2回(共催:KSKアナリティクス)

Altair RapidMinerを用いて機械学習モデルを作成し、その分類精度(正答率)で順位を競うコンテストを開催します!

昨今技術の進歩が著しいAI・機械学習をこの機会に体験しませんか?「まずは簡単に機械学習に触れてみたい」「一通りのモデル構築の流れを体験してみたい」といった方も、ゲーム感覚でお楽しみいただける内容です。

当日は講師がサポートしますので、機械学習の知識やRapidMiner使用経験がない方も、安心してご参加ください。もちろん、日常的にデータ分析に携わっている専門家の方のご参加もお待ちしています。

お申し込み&詳細はこちら

※別途お申し込みが必要です。

10:00-10:25

汎用熱流体解析ソルバーAltair AcuSolve、粒子法流体解析ソルバーAltair nanoFluidX新機能のご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 増渕 正博
アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 藤枝 忠臣

Altair AcuSolveでは、混相流機能が大幅に強化され、オイラー/オイラー、オイラー/Granularモデルが追加され、ラグランジェ混相流モデルとしてパーティクルトレーサーであるAcuTraceも利用可能になりました。また、離散要素法ソルバーであるAltar EDEMとの連成機能も強化され、自由表面を含む3相の解析が可能になりました。
エレクトロニクス分野向けにも、ジュール発熱を考慮したElectric Potential Solverやバッテリーの電気的な影響を含まれた熱的影響を解析可能な等価回路モデル(ECM:Equivalent Circuit Model)が搭載され、複合的な伝熱現象を捉えることができるようになりました。
またnannoFluidXでは、ウォーターマネージメント解析ソリューションが追加され、自動車の開発過程初期において、エンジンやHVACへの浸水、車内への水の侵入・電子部品の被水等の解析が可能となりました。
これらの現象の実測による評価は、開発過程の最終盤に行われるため、開発初期における解析による把握は開発コストの削減につながります。また、プリ・ポスト・解析の実行をSimlab上の統一環境で実施できる機能が新たに追加され、利便性が大幅に改善しました。
10:30-10:55

高周波電磁界解析ソルバーAltair Feko、低周波電磁界解析ソルバーAltair Flux新機能のご紹介

アルテア 技術本部 テクニカルマネージャ 山倉 鉄矢
アルテア 技術本部 アプリケーションスペシャリスト チャヨノ リドー

高周波電磁界解析ソルバーAltair Feko、及び低周波電磁界解析ソルバーAltair Fluxの新機能をご紹介します。
Altair Fekoについては、使い勝手が大幅に向上した次世代インターフェースのCADFEKOや、MoM/Faceted UTDのハイブリッド解法、電波伝搬解析向けのSBR/SRTハイブリッド解法、国交省が主導するPlateau の3D都市モデルのファイル形式(CityGML形式)のサポートなどの新機能をご紹介します。
またAltair Fluxでは新しく「応力依存磁気特性」機能が追加され、新しい磁気特性B(Stress)が、Flux2Dの静磁場および過渡磁気のアプリケーションで利用できるようになりました。この新しい磁気特性は、製造工程に起因する機械的な制約(例えば、電気鋼板の打ち抜き)による材料の磁気特性の劣化を表現するのに便利です。これまで電磁鋼板の加工工程で発生する磁気特性の変化による、モータ性能への影響を予測したかったような方に適した新機能です。これ以外にも搭載された新機能についてご紹介します。
11:00-11:25

機構解析Altair MotionSolveおよびシステムモデリング製品群Altair Activate / Compose / PSIM / Embed新機能のご紹介

アルテア 技術本部 テクニカルマネージャ 池田 公輔

機構解析Altair MotionSolveおよびシステムモデリング製品群Altair Activate / Compose / PSIM / Embedの新機能をご紹介します。
Altair MotionSolveでは、使い勝手や拡張性が大幅に向上した次世代インターフェースのMotionViewや拡張機能の1つであるMachinery Tool Extensionについて紹介します。ギアやベアリングモデルがライブラリ化されており、簡単に動力伝達系の解析が行えます。
Altair Activate / Composeでは、機械学習による1Dモデル作成ツールromAIのGUIが刷新され、ネットワークの自動探索など大幅に機能が強化しています。また、FMI3.0対応やEmbedded solverなどコード生成やAltair Embedとの連携が強化されています。Altair PSIMでは、PSIM-Embed Wrapperでの固定小数点演算対応などAltair Embedとの連携が強化されています。
11:30-11:55

設計者向けCAEツール Altair Inspire、Altair SimSolid新機能のご紹介

アルテア 技術本部 シニアアプリケーションエンジニア 藤田 拓生
アルテア 技術本部 アプリケーションエンジニア 赤川 直哉

設計者向けCAEツール Altair Inspire、Altair SimSolidの新機能をご紹介します。
Altair Inspireについては、強化されたモデリングツールや、パラメトリックモデリングをベースとした超高速の設計探索や流体解析機能をはじめとして機構解析における弾性接触機能の強化や、Print3D機能に関してもご説明いたします。
またAltair SimSolidではシーム溶接疲労解析、非定常熱解析、座屈やランダム披露解析を初めとした9種類もの解析が実行できるようになり、シーム溶接部の応力や新たなコネクターなど様々な機能強化がなされています。これらをご紹介すると共に、Inspireとの連携ついてもご説明いたします。
13:00-13:25

アルテア複合領域シミュレーションのためのプロセス駆動型ツールSimLabに関する最新情報

アルテア 技術本部 シニアテクニカルディレクタ 依宋 海希

13:30-13:55

新GUI版HyperWorksのプリポスト新機能紹介

アルテア 技術本部 アプリケーションスペシャリスト 原田 裕也

Ver.2023でパネルからリボンメニューへGUI移行が完了するHyperWorksについて便利な機能をご紹介します。
新たなGUIでは、より直観的な操作が可能となり、改善されたワークフローや豊富なショートカットキーとあわせてスピーディーなモデル構築を実現します。
効率的なメッシュ編集を可能にするジオメトリとメッシュが融合した新たなエンティティ”FEジオメトリ”や、低次元化モデルの作成を素早く行う”スケルトンモデリング機能”をはじめ、新GUI版のみに搭載された各機能についてご紹介します。
14:00-14:25

構造解析・構造最適化ツールAltair OptiStruct、衝突・衝撃解析ソルバーAltair Radioss新機能のご紹介

アルテア 技術本部 シニアテクニカルマネージャ 山本 哲哉
アルテア 技術本部 シニアテクニカルスーパーバイザー 田井 秀人

構造解析ソルバー&構造最適化ツールAltair OptiStruct、及び衝突・衝撃解析ソルバーAltair Radiossの新機能を主にご紹介します。
OptiStructについては、非線形解析では非線形解析に対応した平面応力要素や平面歪要素、超弾性材料のシェル要素への対応、
構造最適化ではトポロジー最適化での新しい応力制約による収束性の向上など新機能を主にご紹介します。
Radiossについては、2022と2023での新機能の紹介とオープンソースOpenRadiossの海外での活動動向をご紹介します。
14:45-15:10

Granular Materials Simulation for Process and Equipment Design

Carlos Labra, Director, EDEM Product, Alrair

This talk will introduce the Discrete Element Method (DEM) used in Altair EDEM to simulate granular material in different industrial sectors. We will demonstrate how EDEM can be used to successfully solve large engineering problems such as mixing in chemical/pharmaceutical industries, bulk material transport in mining industries, design of agricultural machinery or electrode calendering in battery manufacturing. We will also review some of the most important capabilities included in the software, together with an outlook on the future.

15:15-15:40

Inspire Manufacturing製品 新機能のご紹介

SungYoon Lee, Senior Vice President, Manufacturing Solutions, Altair
アルテア 技術本部 シニアアプリケーションスペシャリスト 廣田 英二郎

本講演では、Manufacturing製品のInspire PolyFoam(発泡成形)Inspire Mold(射出成形)、Inspire Cast(鋳造)、Inspire Form(プレス成形)、Inspire Extrude(押出成形)の新機能をご紹介します。

Inspire PolyFoamについては、発泡成形時の残留応力を予測する機能が搭載され、構造解析との連成解析が可能になります。また、金型にかかる圧力の予測機能や可変質量率や計算時間の速度向上などの新機能をご紹介します。

また、 Inspire Moldでは、新しく「反り解析」機能が3D高速ソルバーにも追加され、高速に変形状態や応力状態を確認する事が可能になります。また、シェルソルバーには最適な充填プロセス条件を提示する新機能が搭載されます。
それ以外のCast, Form, Extrudeにつきましても、搭載された新機能についてご紹介します。

16:00-17:30

Model Verification Directorパネルディスカッション

本セッションは招待制です。詳細は担当営業にお問い合わせください。

協賛のご案内

本イベントへのご協賛に興味をお持ちの方は、jp-marketing@altair.comまでご連絡ください。

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